蜻蛉玉「ニセS高原から」

わたしの『ニセS高原から』観劇一発目は蜻蛉玉。 本家の「S高原から」をみていない私にとっては、この作品をベースとして 他の作品をみていくことになるわけだが、実はフルで男女キャストを 書き換えていたことに終演まで気付かなか … “蜻蛉玉「ニセS高原から」” の続きを読む

わたしの『ニセS高原から』観劇一発目は蜻蛉玉。
本家の「S高原から」をみていない私にとっては、この作品をベースとして
他の作品をみていくことになるわけだが、実はフルで男女キャストを
書き換えていたことに終演まで気付かなかった。

違和感を感じないままに、恋人たちの会話のやりとりに見入っていた、
これは演出家の方にとっては 「してやったり!」という感じだろうか。
蜻蛉玉の演出の島林さんは、わたしとそんなに歳のかわらない女性の方だ。

瞬時に「これは!」と目が冴えるような演出ではないけれど、
じわじわと歪みが空気ににじんで広がるような舞台に翻弄された1時間50分。

以下「女子大生カンゲキノススメ」をご覧ください。

シス・カンパニー『エドモンド』

青山円形劇場で長塚圭史演出の『エドモンド』が上演されています。シカゴでの初演では賛否両論を巻き起こしたという台本の内容もさることながら、八名の個性豊かな役者によって重みのある舞台となっています。以下「女子大生カンゲキノス … “シス・カンパニー『エドモンド』” の続きを読む

青山円形劇場で長塚圭史演出の『エドモンド』が上演されています。シカゴでの初演では賛否両論を巻き起こしたという台本の内容もさることながら、八名の個性豊かな役者によって重みのある舞台となっています。以下「女子大生カンゲキノススメ」サイトにレビューをUPします。

三条会 『ひかりごけ』

 長野市の東南、JR長野駅から鉄道を乗り継ぎ山間を抜けること数十分、そこに松代町はあります。19世紀に幕末の雄、佐久間象山の提唱から建設・開校された松代藩文武学校内の槍術所で、三条会が代表作である『ひかりごけ』を上演しま … “三条会 『ひかりごけ』” の続きを読む

 長野市の東南、JR長野駅から鉄道を乗り継ぎ山間を抜けること数十分、そこに松代町はあります。19世紀に幕末の雄、佐久間象山の提唱から建設・開校された松代藩文武学校内の槍術所で、三条会が代表作である『ひかりごけ』を上演しました。まつしろ現代美術フェスティバルの一環である「まつしろ現代演劇プロジェクト」の招待公演ということで、会場となった文武学校内の諸施設にはさまざまのアート作品がならんでおり、歴史ある町を舞台に現代文化の集う、興味深い催しでした。とはいえ、公演は遥か去る7月17日。三条会は、新作『ニセS高原から』の初日をすでにあけてしまいました。度重なる度を過ぎた遅筆にもはや言い訳も尽き、以下レビューです。

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しずくまち♭「卒塔婆小町 vol.2」

 「しずくまち♭」は「芝居者と音楽家の表現ユニット」と名乗るだけあって、音楽に、ここでは楽器の選定と使い方にこだわっているようです。今回の「卒塔婆小町」は、2001年に利賀村で初演以来、何度か取り組んできた演目だそうです … “しずくまち♭「卒塔婆小町 vol.2」” の続きを読む

 「しずくまち♭」は「芝居者と音楽家の表現ユニット」と名乗るだけあって、音楽に、ここでは楽器の選定と使い方にこだわっているようです。今回の「卒塔婆小町」は、2001年に利賀村で初演以来、何度か取り組んできた演目だそうですが、昨年末から俳優は3人だけ、音楽もアコースティックな楽器だけというシンプルな新演出で再スタートしました。そのとき使われたピアニカとボンゴのほか、今回はアイリッシュハープに替えてピアノと三味線が生演奏されていました(8月21日、荻窪・クレモニア)。

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南船北馬一団「どこかにいます」

 大阪を拠点に活動している南船北馬一団が、2000年夏に上演した「どこかにいます」の改訂版再演を東京・梅ヶ丘BOXで開きました(8月4日-7日)。子供のころの友達関係やほのかな好意を、大人になってから記憶の底をかき回しな … “南船北馬一団「どこかにいます」” の続きを読む

 大阪を拠点に活動している南船北馬一団が、2000年夏に上演した「どこかにいます」の改訂版再演を東京・梅ヶ丘BOXで開きました(8月4日-7日)。子供のころの友達関係やほのかな好意を、大人になってから記憶の底をかき回しながら引き揚げるとどうなるか-。いまの微妙な人間関係を映しつつ、繊細かつ濃密に作り上げるサイコスリラーとも言える舞台になっていました。

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1周年になりました。

 本日(8月1日)でこのwonderland サイトがスタートしてちょうど1年になります。この間、多くの方々のおかげなんとか継続することができました。あらためて感謝します。日々の更新だけでなく、演劇関係者のロングインタビ … “1周年になりました。” の続きを読む

 本日(8月1日)でこのwonderland サイトがスタートしてちょうど1年になります。この間、多くの方々のおかげなんとか継続することができました。あらためて感謝します。日々の更新だけでなく、演劇関係者のロングインタビュー企画も始まりました。無理せず、しかし着実に、小劇場の「いま」にふれたいと思います。
 ことし初めからサイトのリニューアルをすると言ってきたのに、なかなか取りかかれませんでした。やっと状況が整い、体制強化のめどがたちました。第2期の始まりです。ご期待ください。(北嶋孝@ノースアイランド舎)

劇団桃唄309「ブラジャー」

 劇団桃唄309「ブラジャー」公演が、オープンしたばかりの東京・吉祥寺シアターで開かれました(7月7日-11日)。桃唄はこのところ「多数のシーンを暗転などを全く用いずに間断なくつなげることで、人物像や人間関係、社会状況や … “劇団桃唄309「ブラジャー」” の続きを読む

 劇団桃唄309「ブラジャー」公演が、オープンしたばかりの東京・吉祥寺シアターで開かれました(7月7日-11日)。桃唄はこのところ「多数のシーンを暗転などを全く用いずに間断なくつなげることで、人物像や人間関係、社会状況や歴史的背景などを俯瞰してみせる手法が中心」(劇団Webサイト)の舞台を提供してきたようです。この手法は今回も踏襲され、取り上げた題材はタイトル通り「ブラジャー」です。

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劇団鹿殺し「百千万」

 劇団鹿殺し第12回公演「百千万(モモチマ)」(6月23日-28日)を王子小劇場でみました。入り口で眉をそり上げ、アイシャドウを塗ったお兄ちゃんが幟を抱えて客入れしています。いささか気持ちの悪いチラシの絵柄と同じ雰囲気。 … “劇団鹿殺し「百千万」” の続きを読む

 劇団鹿殺し第12回公演「百千万(モモチマ)」(6月23日-28日)を王子小劇場でみました。入り口で眉をそり上げ、アイシャドウを塗ったお兄ちゃんが幟を抱えて客入れしています。いささか気持ちの悪いチラシの絵柄と同じ雰囲気。結局、舞台も似たような印象に終始しました。ゴキブリコンビナートと大人計画を足して2で割って、結果をすこし薄めたような感じのステージです。

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劇団くねくねし「おみそれテクニク大辞典 ろくろっ首ロードくねくね!」

 芝居が始まると下手のスクリーンに、キューピーが半ズボンを履いたような2頭身のキャラが現れ、例のごとくピョンピョン跳ね回るのですが、危ないと思ったら案の定、地面の裂け目に落下。と同時に、ドーンという音で半ズボン姿の少年が … “劇団くねくねし「おみそれテクニク大辞典 ろくろっ首ロードくねくね!」” の続きを読む

 芝居が始まると下手のスクリーンに、キューピーが半ズボンを履いたような2頭身のキャラが現れ、例のごとくピョンピョン跳ね回るのですが、危ないと思ったら案の定、地面の裂け目に落下。と同時に、ドーンという音で半ズボン姿の少年が舞台に登場する…。
 下北沢駅前劇場で開かれた劇団くねくねし「おみそれテクニク大辞典 ろくろっ首ロードくねくね!」公演(6月16日-19日)は、映像と現実との巧みな接合、ゲームを芝居に仕立てたというか、おとぎ話をゲーム感覚で作り上げたような冒頭のシーンで、切れ味のよいポップな芝居を予感させました。それから2時間。期待通り奇想天外なアイデアが次々に繰り出されるステージがスピーディーに、しかも手抜きなく目の前に現れ、エーッ、そんなのアリか、と思っているウチに、あれよあれよという間にラストのハッピーエンドまで連れて行かれます。ホントに、おみそれしました。

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とくお組「マンション男爵」

 慶応義塾演劇研究会出身の「とくお組」第4回公演「マンション男爵」が東京・渋谷の LE DECOで開かれました(6月15日-19日)。昨年のガーディアンガーデン演劇フェスティバルでは残念ながら出場枠から外れましたが、多く … “とくお組「マンション男爵」” の続きを読む

 慶応義塾演劇研究会出身の「とくお組」第4回公演「マンション男爵」が東京・渋谷の LE DECOで開かれました(6月15日-19日)。昨年のガーディアンガーデン演劇フェスティバルでは残念ながら出場枠から外れましたが、多くの審査員が実力を認める存在でした(「公開審査」参照)。ぼくも予選審査会場にいて、彼らのパフォーマンスに感心した記憶があります。
 明治通りに面したビルの5階。マンションの一室らしいフロアーが会場です。時間ぎりぎりに入場したら、すでに大きなテーブルを囲んで「男爵」たちが席に着いています。すぐにメンバー同士が口論したりして内輪もめの様子でした。

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