野田秀樹「赤鬼」

  CLP(クリティック・ライン・プロジェクト)が野田秀樹の「赤鬼」特集ページを作りました。演劇評論家の長谷部浩さんのレビューを中心に「 2003年ロンドンで上演された「RED DEMON」にはじまり、2004年東京で連続上演されたロンドン版、タイ版、日本版の「赤鬼」の軌跡を追っていきます」とあります。


reset-N 『reset-Nの火星年代記』

 横浜STスポットの主催する「劇場武装都市宣言 スパーキング21 vol.15」特別企画公演の先頭を切ったreset-Nによる『reset-Nの火星年代記』は、レイ・ブラッドベリの『火星年代記』(小笠原豊樹訳)の「戯曲化」をめざした作品である。外題に「reset-Nの」と表記される以上は「原作」への戦術が期待されたが、小説自身の強い問題意識と豊かな詩情に比べて、新たな発見なり批評なりが付加されることなく、些か低調な印象が残る仕上がりだった。とはいえ、私たちが生きる世界での「時間」とは何かという問題に対する、ひとつの見解を示していたように思われる。 

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第14回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル

 第14回ガーディアン・ガーデン演劇フェスティバル公開二次審査会が9月5日、天王洲アイルのスフィアメックスで開かれました。1次審査で選ばれた9団体が10分間のプレゼンテーションでアピールした結果、中学生の思春期をメルヘン風に表現した「野鳩」、音楽やサウンドを使ったコント集団「ラ・サプリメント・ビバ」、のぞき窓形式の芝居小屋を始めている「マダムゴールドデュオ」の3団体が選ばれ、来年2-3月に開かれるフェスティバルで公演できることになりました。
 「X-ray」サイトのkumaさんが、この審査経過を詳細にリポートしています。個々のグループや劇団の評価、さらに審査員のとんちんかんなコメントへの鋭い突っ込みなど、確かな鑑賞眼を示しています。

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スタジオライフ「ドリアン・グレイの肖像」

 スタジオライフ「ドリアン・グレイの肖像」の東京公演が紀伊國屋サザンシアターで開かれました(9月1日-15日)。「しのぶの演劇レビュー」は「今回は、萩尾望都連鎖公演『トーマの心臓』&『訪問者』@シアターサンモール以来の感動かも!! やっぱり耽美派文学が似合いますよね、スタジオ・ライフ! けっこう泣いちゃいました」と褒めています。 「おかめの客席日記」サイトは「舞台上にはドリアンが魂と引換えにしてまで手に入れた若さ、美、快楽の魅力がほとんど描かれないので、彼がなんのためにひたすら苦悩し続けているのかわからず気の毒な人に見えた」などと指摘しながらも「しかし、ドリアンが鏡をのぞき込むときのナルシスティックな動きや、男たちにしなだれかかるときに見せる痛々しい微笑み、女優シヴィルの華のある可憐さなどを楽しんでいるうちに、なんとなく引っ張られて最後まで見た。この芝居はストーリーよりもそうした人物のキャラクターで見せていくものなのかもしれない」と締めています。

 先日インタビューした松本淳一さん(劇団猿男女代表)はスタジオライフ出身。在籍当時の話もおもしろく聞けました。(アリスインタビュー2004「混乱の極みの先に突き抜けたい 全体で一つのものを作る魅力」)

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天然ロボット homme plus 「翅蠱綺譚」

 天然ロボット homme plus 「翅蠱綺譚」公演は先に取り上げましたが、X-ray サイトのkuma さんがさらに詳細なレビューを掲載しています。「阿片で朦朧とした新吉が見たという蚕蛾の交尾は、夢か、現か。その交錯の加減ひとつで、大正浪漫溢るる叙情詩とも、耽美を気取った際物とも、映る作品」と物語を集約しています。オカイコ様の妖しい特徴がリアルに表現されています。耽美系には必読かもしれません。


ウォーキング・スタッフプロデュース「ハレルヤ」

 ウォーキング・スタッフプロデュース「ハレルヤ」公演のレビューを「No hay banda」サイトが掲載し、「ドラマとソープドラマのあわいを疾走する舞台」と述べています。「しのぶの演劇レビュー」も取り上げています
 ウォーキング・スタッフは、演劇に真っ向から取り組む姿勢が印象に残る劇団でした。「プロデュース」になってもその基本は一貫しているようです。こういう腰の据わったグループの公演レビューを読めるのはうれしいし、頼もしいものです。


Playing unit 4989「七人のドッペル」

 Playing unit 4989(シクハック)の「七人のドッペル」公演がウッディシアター中目黒で開かれました(9月10日-12日)。
こんな感じ?」サイトは「もぼさん(あえてこう呼ばせていただきます)の脚本作品は、これで3本観ましたが、どれもなかなか楽しく、女性の心理に関してもなかなかの洞察力というか「おおっ!」と思わせてくれる描写があります」と評価。「休むに似たり。」サイトも「自分探しを無理なく語るのです。楽しく肩がこらずに見られる一本」と好感度も高いようです。


龍昇企画「続・ああ無情」

 ストアハウスと提携した龍昇企画「続・ああ無情」公演が東京・江古田のストアハウスで開かれました(8月31日-9月5日)。舞台が始まってもライトは灯らず、闇の中で声明や祝詞を彷彿とさせる男たちのうなり声が響き渡る-。家族のきしみと悲鳴を予感させるアイデアに満ちたパフォーマンスでした。
 この公演を共同通信の中井陽さんに報告してもらいました。自分と触れあうリアルな叫びをステージから聞き取ったようです。

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三条会『班女 卒塔婆小町』

◎タブーにつきあわない三条会  

 男優は皆スキンヘッドである。かぶると道端の石のように周りから気にされなくなるというドラえもんの道具「石ころぼうし」(てんとう虫コミックス4巻)を着用した絵にそっくりだ。三条会の『班女 卒塔婆小町』は、俳優という出たがりの人間が舞台にいて、三島由紀夫の長台詞を喋っているのに彼らの存在を消そうとするという、石ころぼうしを地で行く公演だった。

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文学座アトリエの会 『TERRA NOVA』

 文学座のアトリエ公演として、『羊たちの沈黙』でアカデミー賞脚本賞を受賞したテッド・タリーによる戯曲『TERRA NOVA』が、座内の新鋭、高橋正徳の演出で上演されている。外部作家への執筆依頼など、「新劇」という枠内で実験的な試みを展開するアトリエの会だが、今回は劇団内での演出プランコンペで選ばれたという企画。26歳の若手演出家と経験豊富な俳優陣という顔合せが、すでに話題を呼んでいた。

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