かもめマシーン「スタイルカウンシル」

◎ドキュメンタリー演劇としてのかもめマシーン
  夏目深雪

「スタイルカウンシル」公演チラシ
「スタイルカウンシル」公演チラシ

 かもめマシーンは不思議な劇団だ。観た後はたまらなく感動して好きだと思うのに、いざその感動を言葉にしようと思うとなかなか言葉が出てこない。新作である『スタイルカウンシル』も同じだと思った。身体性が強いから? 一種のドキュメンタリー演劇だから? そういえば、ちょっと前に観たブルーノプロデュースの『My Favorite Phantom』も同じような隔靴掻痒感を味わった。これは何か新しい批評的枠組みが必要とされているのではないか。
 かもめマシーンの(暫定)主宰である萩原雄太は1983年生まれ、ブルーノプロデュース主宰の橋本清は1988年生まれである。若い世代に、震災後新しい動きが出てきているのではないかという前提で話を進めてみたいと思う。
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「宮澤賢治/夢の島から」(ロメオ・カステルッチ構成・演出「わたくしという現象」、飴屋法水構成・演出「じ め ん」)
「無防備映画都市-ルール地方三部作・第二部」(作・演出:ルネ・ポレシュ)

◎劇評を書くセミナー2011 F/T編 第2回 課題劇評

F/T2011 ワンダーランドが毎年開いてきた「劇評を書くセミナー」は今年、フェスティバル/トーキョーと提携して始まりました。
 第1回のトークセッション(9月25日)は入門編でしたが、第2回以降は劇評を書く実践編。公演をみて劇評を書き、受講者と公演や劇評の中身を話し合う機会になります。
 第2回(10月1日)で取り上げたのは、F/Tの委嘱作「宮澤賢治/夢の島から」(ロメオ・カステルッチ構成・演出「わたくしという現象」、飴屋法水構成・演出「じ め ん」)と「無防備映画都市-ルール地方三部作・第二部」(作・演出:ルネ・ポレシュ)でした。
 字数は2000字から4000字前後。いずれの公演も野外で開かれ、既成の枠組みから逸脱するような手法と展開だったせいか、セミナー受講者は原稿執筆に苦しんだようです。
 講師は新野守広さん(立教大教授、シアターアーツ編集委員)でした 。新野さんが執筆した2本を含めて提出された計8本の劇評が取り上げられ、ゼミ形式で2時間半余りしっかり討論されました。セミナー終了後の喫茶店で、講師の新野さんを交えてさらに話が尽きませんでした。
 以下、受講者執筆の6本を提出順に掲載します。原稿はセミナーでの議論を踏まえて再提出されました。すでに掲載されている新野さんの劇評と併せてご覧ください。
“「宮澤賢治/夢の島から」(ロメオ・カステルッチ構成・演出「わたくしという現象」、飴屋法水構成・演出「じ め ん」)
「無防備映画都市-ルール地方三部作・第二部」(作・演出:ルネ・ポレシュ)” の
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