絶対安全ピン「one box 四角い私たちの様子は」(クロスレビュー挑戦編第17回)

今回の「one box」は若手演出家コンクール2007優秀賞受賞作の再演ですが、原型をとどめないほど変わった、と劇団Webサイトに出ています。「想像しえない『宇宙が出来る前』を無理やり想像して、どれだけでたらめなことを語れるかという芝居」だそうです。
レビューは★印による5段階評価と400字コメント。掲載は到着順です。(編集部)

“絶対安全ピン「one box 四角い私たちの様子は」(クロスレビュー挑戦編第17回)” の続きを読む

エイチエムピー・シアターカンパニー「最後の炎」(クロスレビュー挑戦編第16回)

 「エイチエムピー」は“Hamlet Machine Project”の略。1999年にドイツの劇作家ハイナー・ミュラーの『ハムレットマシーン』を上演するために集まり、2001年から大阪を拠点に劇団として活動を始めました。かなざわ国際演劇祭、大阪現代演劇祭〈仮設劇場〉WAなど多くの演劇フェスティバルに参加。実験的な舞台創作とリアリティを追及する手法が評価されているそうです。今回は「同時代の海外戯曲」シリーズ第1弾。現代ドイツを代表する劇作家デーア・ローアーの2008年の作品を取り上げました。伊丹公演の後、仙台で10月28日、川崎で11月3日-6日に公演が予定されています。レビューは★印による5段階評価と400字コメント。到着順の掲載です。(編集部)

“エイチエムピー・シアターカンパニー「最後の炎」(クロスレビュー挑戦編第16回)” の続きを読む

オイスターズ「雑音」(クロスレビュー挑戦編 第15回)

「雑音」公演チラシ
「雑音」公演チラシ

 オイスターズは名古屋を拠点に活動してきた劇団。座付 作・演出家の平塚直隆さんは、仙台劇のまち戯曲賞大賞、劇作家協会新人戯曲賞最優秀賞、若手演出家コンクール優秀賞を受けるなど高い評価を得ています。劇団サイトには「くすぶる可笑しさ すこぶる快感 ~トッキントキンに研ぎ澄まされた脱力系会話劇」とありました。クロスレビュー挑戦編に名古屋の団体が登場するのは初めて。7月の名古屋公演に続く、満を持しての東京公演はどうだったでしょうか。レビューは★印の5段階評価と400字コメント。掲載は到着順です。(編集部)

“オイスターズ「雑音」(クロスレビュー挑戦編 第15回)” の続きを読む

ウンプテンプ・カンパニー「ベルナルダ・アルバの家」(クロスレビュー挑戦編第14回)

ウンプテンプ・カンパニーは2008年から3年間の期限付きで活動する自立した表現者集団。「すでに忘れつつある、前近代の関係の在り方や世界観を再度見つめ直し、今、生きる人達の物語として再構築していこう」と活動してきたそうです(劇団Webサイトより)。ガルシア・ロルカの作品は、そういう言葉にふさわしい内容ではないでしょうか。豪華、新鮮な女優たちが繰り広げる舞台が楽しみです。ネット上で絶賛の多い公演を、8人が5段階評価と400字コメントでクロスレビューしました。じっくりご覧ください。掲載は到着順です。(編集部)

“ウンプテンプ・カンパニー「ベルナルダ・アルバの家」(クロスレビュー挑戦編第14回)” の続きを読む

「クロスレビュー・挑戦編」10月公演募集中

 「クロスレビュー・挑戦編」の10月公演団体の応募受付中です。締め切りは9月15日(木)。旗揚げ間もない劇団、これまでの活動が評価されていないと感じているグループ、短期間の公演で周知/宣伝が広がりにくいカンパニーなどの積極的な応募を歓迎します。詳細は次のページをご覧ください。
>> クロスレビュー・挑戦編 応募要項

JACROW「明けない夜 完全版」(クロスレビュー挑戦編第13回)

 この作品の初演(2009年)は評価が高く、演劇ユニットJACROWの代表作といわれます。今回は「本編」と「外伝」に分けた初演の内容を一つに集約した「完全版」。「裕福な家庭の娘が誘拐されたことで浮き彫りになる、家族や刑事たちの内面を描いた人間ドラマ」(劇団HP)だそうです。「大人の小劇場」をコンセプトに活動するJACROWの舞台はどうだったのでしょう。レビューは★印による5段階評価と400字コメント。掲載は到着順です。(編集部)

“JACROW「明けない夜 完全版」(クロスレビュー挑戦編第13回)” の続きを読む

極東退屈道場「サブウェイ」(クロスレビュー挑戦編第12回)


真夏の極東フェスティバル公演チラシ
 極東退屈道場は2007年7月にスタートした演劇ユニット(主宰・林慎一郎)です。「サブウェイ」の初演は2010年11月。今回の再演は「真夏の極東フェスティバル」と銘打って、真夏の會「エダニク」と2本立ての交互上演でした。地元大阪だけでなく、8月25日から王子小劇場でも東京公演を開きます。同劇場代表/芸術監督の玉山悟さんの誘いで実現したそうです。クロスレビュー挑戦編に関西公演が登場したのは初めて。東京公演を見る予定の方、このレビューを読んで見るかどうか決めたいという方はご注意ください。舞台内容への言及があるかもしれません。知りたくなければ、万一を考えて、ここでストップ! レビューを読んでから舞台を見るか、見てから読むか、思案のしどころです。なにを読んでも大丈夫という方だけ、禁断の木の実(?)を食べてください。掲載は到着順。では、どうぞ-。(ワンダーランド編集部)
(真夏の極東フェスティバル公演チラシ=右)

“極東退屈道場「サブウェイ」(クロスレビュー挑戦編第12回)” の続きを読む

茶ばしら「茶家 ひみつ基ち 」(クロスレビュー挑戦編第11回)

 茶ばしらの「3つのかえる」が当日のプログラムに書かれている。「帰ろう こどもに還ろう 自分自身に立ち返ろう」だという。その上で「虚構の中にある<ウソから出たマコト>を通して、見えるもの。見えないもの。肌ざわり。においや温度」があるという。果たして今回の上演からそれらがどのように感得できたのか。5段階評価と400字コメントをご覧ください。掲載は到着順です。(編集部)

“茶ばしら「茶家 ひみつ基ち 」(クロスレビュー挑戦編第11回)” の続きを読む

うさぎストライプ「おやすみなさい II」(クロスレビュー挑戦編第10回)

 「ラクガキのような絵コンテから作る、【全力で壁を押す】【人を持ち上げて運ぶ】などの乱暴かつコミカルな動きによって、俳優の身体を切迫した状態へと導く演出方法が特徴」(Webサイト)といううさぎストライプ。2010年暮れの旗揚げ(vol.0)、2011年4月(vol.1)公演に続き、夢をモチーフとした「おやすみなさい」シリーズ。今回もポップバンド「相対性理論」の音楽に乗せて、うさぎパフォーマンスを繰り出すなど、あっという間の40分。どんな世界を展開したか、5段階評価と400字コメントのクロスレビューをご覧ください。掲載は到着順です。(編集部)

“うさぎストライプ「おやすみなさい II」(クロスレビュー挑戦編第10回)” の続きを読む

ミミトメ「マゴビキ、あるいは他人の靴の履き方」(クロスレビュー挑戦編第9回)

「マゴビキ」公演チラシ ミミトメは2010年から活動を開始。その年の夏に旗揚げ公演を開きました。Webサイトにはいま、こんな文章が掲載されています。
 「泣いたり泣かしたり、笑ったり笑わせたり、人の機微が、人間味が描かれ、とかってもうあまり興味がないのです。演劇の社会的意義とか政治性とかもいいです。もう。リリシズムとか絵画的とかそういうのも…。ましてや3・11以降の演劇でもありません。以前の演劇ですらありません。そういうのと関係ない演劇をミミトメはやりますね」。
 演劇でない演劇ってどんなものなのだろう。好奇心を頼りに、いざいざ。レビューは★印の5段階評価と400字コメント。掲載は到着順です。(編集部)

“ミミトメ「マゴビキ、あるいは他人の靴の履き方」(クロスレビュー挑戦編第9回)” の続きを読む