◎柿とシマウマのあるトワイライトゾーン
村井華代(西洋演劇理論研究)
素直に気持ちのよい舞台。
舞台芸術学院演劇部本科の同期卒業生8名による劇団ONEOR8(ワンオアエイト)。脚本・演出を手がける田村孝裕によれば、創設10年目を迎えて劇団の代表作がないのに気づき、この『ゼブラ』を代表作にするべく再演したのだとか。ついでに特に決めてなかった劇団代表も、「唯一2tトラックを運転できる」という理由で俳優の恩田隆一になったとのこと。キャラクターのいい劇団である。開演前にスタッフが「途中でご気分等悪くなったお客様は、お近くにいらっしゃる係の者に」と訳のわからないことを叫んでいたのも、それらしくて味わい深いと言えなくもない。
細部まできっちりと作り込まれた美術と、日常生活を精密にトレースしたかのような動きとことばによって超写実的な舞台空間を創造し、その中でマメ山田という小人俳優を媒介にグロテスクで不気味な人間のありようを描き出す「暗黒」演出家、というのが私の抱いていた演出家タニノクロウのイメージである。
第13回劇作家協会新人戯曲賞(日本劇作家協会主催)の公開審査会が12月9日、東京・新宿の紀伊國屋サザンホールで開かれます。応募総数168本のうち1次、2次選考を経た最終候補作5作品から、7人の審査委員が公開討論によって受賞作を選びます。
映画や演劇、音楽などパフォーミングアーツを中心としたジャンルでファンドを設立する動きが出てきたようです。支援したい劇団や公演を選んで個人が資金提供できる仕組みですが、本当に役立つ支援が可能かなど疑問や課題を話し合い、芸術支援ファンドの可能性を探る文化資源学フォーラム「1000円パトロンの時代-ファンドによる芸術支援の現状と課題」が12月14日、東京大学山上会館で開かれます。申込先着100人、入場無料です。
早稲田大学演劇博物館は12月4日、「ブレヒトとアジプロ演劇~映画『クーレ・ヴァンペ』を手がかりに~」と題した講座を開きます。
とにかく勢いのある、勢いのある劇団である。今年の夏はモリエール、年末はお台場、正月にはトラムと、とんとん拍子ですごろくを進めている若手劇団、「柿喰う客」。主宰はまだ確か二十三歳、劇団員の平均年齢も恐らく二十代前半だろう。
コンテンポラリーダンスの世界でこのところ、アジアやヨーロッパとの交流が盛んになってきた。単純な来日公演ではなく、アーチスト同士の交流を軸とした共同制作が増えているが、年末にかけて横浜と沖縄で進行中のプロジェクトは時間をかけて才能をじっくり育んだり、多角的な催しで公演の広がりと深さを求めるなどひと味違うプロジェクトになっている。
1991年から毎年1回上演している舞台、である。今年で17年目になる。
見たかった回が満席とのことでその次の回まで待った。出てきた二人の友だちにどうだった?と聞いたら、とても面白かったというのと、ウ~ン長すぎ、詰めすぎみたいというのと。