ONEOR8「ゼブラ」

◎柿とシマウマのあるトワイライトゾーン
村井華代(西洋演劇理論研究)

「ゼブラ」公演チラシ素直に気持ちのよい舞台。
舞台芸術学院演劇部本科の同期卒業生8名による劇団ONEOR8(ワンオアエイト)。脚本・演出を手がける田村孝裕によれば、創設10年目を迎えて劇団の代表作がないのに気づき、この『ゼブラ』を代表作にするべく再演したのだとか。ついでに特に決めてなかった劇団代表も、「唯一2tトラックを運転できる」という理由で俳優の恩田隆一になったとのこと。キャラクターのいい劇団である。開演前にスタッフが「途中でご気分等悪くなったお客様は、お近くにいらっしゃる係の者に」と訳のわからないことを叫んでいたのも、それらしくて味わい深いと言えなくもない。

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劇作家協会新人戯曲賞に黒川陽子さん

 第13回劇作家協会新人戯曲賞の公開審査会が9日、東京・新宿の紀伊國屋サザンシアターで開かれ、黒川陽子さんの「ハルメリ」が受賞しました。賞金50万円。 ・http://www.jpwa.jp/main/inform/#h … “劇作家協会新人戯曲賞に黒川陽子さん” の続きを読む

 第13回劇作家協会新人戯曲賞の公開審査会が9日、東京・新宿の紀伊國屋サザンシアターで開かれ、黒川陽子さんの「ハルメリ」が受賞しました。賞金50万円。
http://www.jpwa.jp/main/inform/#happyo-10(劇作家協会)
 この賞は劇作家協会(坂手洋二会長)が新しい才能の発掘を目的に1995年から始め、これまで長谷川孝治(弘前劇場)夏井孝裕(reset-N)棚瀬美幸(南船北馬一団)さんらが受賞しています。
 今年の応募総数は168作。第1次選考、第2次選考を経て、5作が最終候補作として選ばれていました。

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イプセン原作「野鴨」(タニノクロウ演出)

◎消長する森が作品世界を映し出す 明晰なテクストから背後の深い闇へ
片山幹生(早稲田大学非常勤講師)

「野鴨」公演チラシ細部まできっちりと作り込まれた美術と、日常生活を精密にトレースしたかのような動きとことばによって超写実的な舞台空間を創造し、その中でマメ山田という小人俳優を媒介にグロテスクで不気味な人間のありようを描き出す「暗黒」演出家、というのが私の抱いていた演出家タニノクロウのイメージである。
メジャーリーグの主催公演でタニノクロウが外部演出家としてイプセンの戯曲を上演すると知ったときの私の期待は、精巧な細密工芸品をも連想させるイプセンの世界をタニノクロウがどのように消化し、庭劇団ペニノ風に悪趣味なものへと変形させるかにあった。

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新人戯曲賞公開審査会は9日

新人戯曲賞公開審査会チラシ第13回劇作家協会新人戯曲賞(日本劇作家協会主催)の公開審査会が12月9日、東京・新宿の紀伊國屋サザンホールで開かれます。応募総数168本のうち1次、2次選考を経た最終候補作5作品から、7人の審査委員が公開討論によって受賞作を選びます。
入場料1000円、9日午後6時30分開演。

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「ファンドによる芸術支援」フォーラム

文化資源学フォーラム「1000円パトロンの時代」チラシ映画や演劇、音楽などパフォーミングアーツを中心としたジャンルでファンドを設立する動きが出てきたようです。支援したい劇団や公演を選んで個人が資金提供できる仕組みですが、本当に役立つ支援が可能かなど疑問や課題を話し合い、芸術支援ファンドの可能性を探る文化資源学フォーラム「1000円パトロンの時代-ファンドによる芸術支援の現状と課題」が12月14日、東京大学山上会館で開かれます。申込先着100人、入場無料です。

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演劇講座「ブレヒトとアジプロ演劇」

「集団の声、集団の身体~1920・30年代の日本とドイツにおけるアジプロ演劇展」チラシ早稲田大学演劇博物館は12月4日、「ブレヒトとアジプロ演劇~映画『クーレ・ヴァンペ』を手がかりに~」と題した講座を開きます。
アジプロ演劇は1920-30年代のドイツで盛んだった演劇形態の一つ。作品の再演だけでなく、上演を通じて人々の生活と直接掛かり合い、社会変革につなげようとする点に特色がありました。ブレヒトが脚本を担当した映画『クーレ・ヴァンペ』(1932)は当時のアジプロ隊の活動を取り上げているため、その一部を上映してブレヒト演劇の特質を解き明かします。

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柿喰う客「傷は浅いぞ」

◎巧みにして知的、速射砲的台詞の愉楽
谷賢一(劇団DULL-COLORED POP 主宰)

「傷は浅いぞ」公演チラシとにかく勢いのある、勢いのある劇団である。今年の夏はモリエール、年末はお台場、正月にはトラムと、とんとん拍子ですごろくを進めている若手劇団、「柿喰う客」。主宰はまだ確か二十三歳、劇団員の平均年齢も恐らく二十代前半だろう。

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ダンス交流プロジェクト、横浜と沖縄で

「Aaressa」公演チラシコンテンポラリーダンスの世界でこのところ、アジアやヨーロッパとの交流が盛んになってきた。単純な来日公演ではなく、アーチスト同士の交流を軸とした共同制作が増えているが、年末にかけて横浜と沖縄で進行中のプロジェクトは時間をかけて才能をじっくり育んだり、多角的な催しで公演の広がりと深さを求めるなどひと味違うプロジェクトになっている。

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元祖演劇乃素いき座「阿房列車」

◎もろもろを飲み込んだ時間が流れる 向かいに座って旅した気分
小畑明日香(慶応大)

「阿房列車」公演チラシ1991年から毎年1回上演している舞台、である。今年で17年目になる。
目的に向かって走る汽車の、ある車両に乗り合わせた老夫婦と若い女のやりとりを描いた三一致の3人芝居、ただし老夫婦の配役は毎年同じで若い女の役だけが交代している。

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DULL-COLORED POP 「セシウムベリー・ジャム」

◎使いも来ない「ゴドー待ち」 チェルノブイリ近郊の村で
西村博子(アリスフェスティバル・プロデューサー)

「セシウムベリー・ジャム」公演チラシ見たかった回が満席とのことでその次の回まで待った。出てきた二人の友だちにどうだった?と聞いたら、とても面白かったというのと、ウ~ン長すぎ、詰めすぎみたいというのと。
私はさてどっちだろう? 友だちの鑑賞眼チェック(失礼!)も含めて期待は倍加。そしてその結果は-文句なく前者だった。

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