◎宮城体制の完成へ向けて、或いはお別れの始まり
柾木博行
今年もまた6月の週末は静岡に通った。静岡県舞台芸術センター(以下SPACと表記)が開催する「ふじのくに⇄せかい演劇祭」を観るためである。今年は演劇祭本編で9作品、そして番外編として開催された「ふじのくに野外芸術フェスタ」は4企画6作品が上演された。前身の「静岡春の演劇祭」からリニューアルした一昨年から比べると徐々にだがプログラムの方向性が変わってきているように思う。過去2年はのれんの架け替えを周知してきたのに対して今回は内容そのものを変えたと言えるだろう。
“ふじのくに⇄せかい演劇祭2013” の続きを読む