田上パル2本立て公演のクロスレビュー募集中

 ワンダーランドのクロスレビュー挑戦編第18回は、田上パルの2本立て公演を取り上げます。東京・向原のアトリエ春風舎で11月18日から開かれ27日まで公演が続きます。ご覧になったみなさんの応募を歓迎します。締め切りは11月28日(月)。翌29日に掲載予定です。
 今回は「日記ちゃん」と「タイトな車」の2本立てなので、5段階評価はそれぞれの公演ごとに付けてください。コメントは併せて400字でお願いします。お名前、職業、住所、連絡先のほか、コメント末尾に観劇日時を付けるようお願いします。(編集部)
 >> クロスレビュー応募要項

「クロストーク150分 最前線の演劇知」(後期)

◎「クロストーク150分 最前線の演劇知」(後期)予約受付中!

「クロストーク150分 最前線の演劇知」(後期)チラシ ワンダーランド演劇セミナー「クロストーク150分 最前線の演劇知」(後期)第5回(2月11日)は、このシリーズの聞き手、案内人を務めてきた徳永京子さんが「演劇の現状と未来」を語ります。会場は、水天宮ピット(東京舞台芸術活動支援センター)です。残席はわずかになりました。予約はお早めに。詳細、申し込みは次のページから。
>> 演劇セミナー:クロストーク150分「最前線の演劇知」(後期)

11月のクロスレビューはモナカ興業と田上パル

 11月のワンダーランド・クロスレビュー挑戦編は、モナカ興業「43」(下北沢小劇場楽園、11月9日-13日)と田上パルSP2本立て公演「タイトな車」「日記ちゃん」(アトリエ春風舎、11月18日-27日)です。
 モナカ興業の森新太郎は演劇集団円演出部所属。千田是也賞、文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞した若手演出家です。モナカ興業では2005年の旗揚げから劇作家フジノサツコ作品を上演してきました。今回もフジノ作、森演出です。
 田上パルの特別公演は1本目「タイトな車」が末田晴(ブンメシ)作、高羽彩(タカハ劇団)演出、田上豊(田上パル主宰)ら出演。2本目は田上作の一人芝居「日記ちゃん」です。2008年から3年間、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみでレジデントカンパニーとして活動してきました。
 どちらの公演も見た人はだれでも、5段階評価と400字コメントでクロスレビューに参加できます。応募要項は次のページをご覧ください。採用分には薄謝を差し上げます。(編集部)
http://www.wonderlands.jp/crossreview_challenge/

密陽夏公演芸術祝祭(韓国)

◎演劇交流の礎
 金世一

■はじめに■

演戯団コリペ活動拠点地図 気温34度に迫る夏の強烈な陽射し。心臓までが溶けてしまいそうな天気だな、と思いきや嘘のような土砂降り。梅雨の東京にも負けないくらい気まぐれな天気の、ここは韓国の密陽市。釜山から80kmほど離れた内陸に位置している。日本では映画『シークレット・サンシャイン』の背景になった所として知られている。

 高速道路から降りて料金所を通ると、立て看板が訪問者を導いてくれる。看板の矢印が指している方向へ車を走らせると、陸橋に掛けられているプラカード、そして街灯に掲げられて風になびいている案内用の旗が手招きをしてくれる。まるで街全体が訪問者を待っていたようだ。
“密陽夏公演芸術祝祭(韓国)” の続きを読む

「クロスレビュー・挑戦編」11月公演募集中

 「クロスレビュー・挑戦編」の11月公演団体の応募受付中です。締め切りは10月15日(土)。旗揚げ間もない劇団、これまでの活動が評価されていないと感じているグループ、短期間の公演で周知/宣伝が広がりにくいカンパニーなどの積極的な応募を歓迎します。詳細は次のページをご覧ください。
>> クロスレビュー・挑戦編 応募要項

クロスレビュー挑戦編10月は「絶対安全ピン」と「エイチエムピー」

 クロスレビュー挑戦編10月は次の2公演に決まりました。

絶対安全ピン「one box」(10月19日-23日、下北沢・Geki地下Liberty)
エイチエムピー・シアター・カンパニー「最後の炎」(10月20日-23日、伊丹アイホール)

 絶対安全ピンは「演劇でしかできないこと」をポップに追求。エイチエムピー・シアター・カンパニーは大阪を拠点に、実験的な舞台創作とリアリティを追及。ともに10年余りのキャリアのある劇団です。演劇の枠を絶えず更新しようとする試みに期待したいと思います。公演を見た方はどなたでもレビューに参加できます。応募要項をご覧のうえ投稿してください。(編集部)
>> クロスレビュー応募要項

キジムナーフェスタ2011[報告]

◎子どもたちの力になるお芝居
 都留由子

キジムナーフェスタ2011公演チラシ 「キジムナー」は、沖縄の妖怪で、木の精、特にガジュマルの木の精である。川で元気に遊ぶ子どもを河童になぞらえるように、沖縄ではキジムナーは元気な子どものイメージなのだそうだ。
 そのキジムナーの名前を冠した「キジムナーフェスタ」は、「国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ」の愛称である。今年2011年のフェスティバルは7月の終わりの9日間。メキシコ、ジンバブエ、スペイン、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、フランス、イタリア、韓国、オーストラリアなど14カ国の51作品が上演され、ステージ数は170、そのほかにも国際シンポジウム、ワークショップ、講演会、セミナー、などが多数開催された。公式HPによれば観客数は31,000人を超え、また、参加したゲスト、キャスト、スタッフは海外、国内、県内を含め500人にのぼったそうだ。9日間で31,000人ということは単純に計算すると3,400人の会場を毎日いっぱいにしていることになる。3,400席。渋谷のNHKホールの客席数だ。
“キジムナーフェスタ2011[報告]” の続きを読む

福岡と北九州の演劇・ダンススポットを訪ねて

◎福岡と北九州の演劇・ダンススポットを訪ねて
 大泉尚子

 6月末に、九州にある公共ホールで働いていらした栗原弓枝さんのご案内により、福岡と北九州で演劇やダンスにかかわっておられる方々を訪ねた。お会いしたのは、NPO法人「FPAP(エフパップ)」の高崎大志さん、「枝光本町商店街アイアンシアター」の市原幹也さん、「劇団こふく劇場」の永山智行さん、「北九州芸術劇場」の泊篤志さん、NPO法人「Co.D.Ex(コデックス)」のスウェイン佳子さんなど。2日間という短い日数ではあったが、地域の舞台創造を支える活動の一端にふれることができた。
“福岡と北九州の演劇・ダンススポットを訪ねて” の続きを読む

サンプル「ゲヘナにて」

◎進化する勇者たちの、革新に挑み続ける作法
 門田美和

「ゲヘナにて」公演チラシ
「ゲヘナにて」公演チラシ

 渦中にいると、変化の過程がよく見えないものですね。
 私は舞台芸術作品の字幕を作る翻訳者で、時々オペもします。ご存知とは思いますが「オペ」というのは字幕の操作 (オペレーション) のことで、舞台上の演者に合わせて、あらかじめ用意された字幕を表示させる作業のことです。今回、サンプルの『ゲヘナにて』という作品で、私は字幕翻訳とオペの両方を担当させていただきました。以下はその製作過程において、私がそれまで保持してきたポリシー的、信条的な概念を、演出家の松井周氏に、スタッフに、サンプルの皆さんに、がっくんと根底から覆された記録です。
“サンプル「ゲヘナにて」” の続きを読む

クロスレビュー挑戦編8月は極東退屈道場とJACROW

 クロスレビュー挑戦編8月の対象公演は、極東退屈道場「サブウェイ」(伊丹アイホール、8月11日-14日)と、JACROW「明けない夜 完全版」(シアタートラム、8月25日-28日)の2本に決まりました。特に極東退屈道場は大阪が拠点。関西初のクロスレビュー登場となります。
 レビューは★印による5段階評価と400字コメント。締め切りは公演楽日の翌日、それぞれ8月15日と8月29日です。公演をご覧になった方の応募を歓迎します。採用分に薄謝を差し上げます。
 9月公演の応募締め切りは8月15日(月)。「周知と評価」の機会をご検討ください。(編集部)
>> クロスレビュー挑戦編応募要項