◎子どもたちの力になるお芝居
都留由子
「キジムナー」は、沖縄の妖怪で、木の精、特にガジュマルの木の精である。川で元気に遊ぶ子どもを河童になぞらえるように、沖縄ではキジムナーは元気な子どものイメージなのだそうだ。
そのキジムナーの名前を冠した「キジムナーフェスタ」は、「国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ」の愛称である。今年2011年のフェスティバルは7月の終わりの9日間。メキシコ、ジンバブエ、スペイン、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、フランス、イタリア、韓国、オーストラリアなど14カ国の51作品が上演され、ステージ数は170、そのほかにも国際シンポジウム、ワークショップ、講演会、セミナー、などが多数開催された。公式HPによれば観客数は31,000人を超え、また、参加したゲスト、キャスト、スタッフは海外、国内、県内を含め500人にのぼったそうだ。9日間で31,000人ということは単純に計算すると3,400人の会場を毎日いっぱいにしていることになる。3,400席。渋谷のNHKホールの客席数だ。
そのキジムナーフェスタに行ってきた。前から行きたかったのだが、「行きたい」と言っていても誰も「どうぞ行ってらっしゃい」とお膳立てしてはくれない。「わたし、行くから」と宣言しなくては実現しないのだ。
商店街の中のキジムナーセンター
キジムナーフェスタは、沖縄県本島の中部、沖縄県第二の都市沖縄市で行われている。朝5時過ぎに東京郊外の自宅を出て、お昼前にようやくたどり着いた沖縄市のメインストリート、ゲート通り。名前の由来は、嘉手納基地のゲート前から延びる道路だから。降り注ぐという言葉がぴったりの陽光はまぶしく明るく、青い空を背景に街路樹のデイゴが鮮やかな赤い花を咲かせている。交差点横の広い歩道には、ブロッコリーを大きくしたようなこんもりした見事なガジュマルの大木が木陰を作っていて、おじいちゃんが木の下で涼んでいる。メインストリートだというから、さぞかし賑やかな通りだろうと思っていたのに、広い車道に車は行き来しているものの、両側の商店街は開いている店も少なく閑散としている。「アマゾネス」とか、「Entertainment」などの看板のかかった店は、きっと夜には賑やかになるのだろうけれど、ゲート通りから伸びるたくさんの商店街でも、ほとんどの店のシャッターが閉まっている。がらんとしたちょっと薄暗いアーケードの下に、それでも健気にずらっと向こうまで下がっているのは、黄色い三角のキジムナーフェスタの旗だ。
しーんとした商店街を抜けて探し当てたキジムナーセンターは、しかし、とても賑やかだった。ソファで熱心にパンフレットを読んでいる人、チケットを買いに来た親子連れ、会場への行き方を尋ねる人、キジムナーフェスタのTシャツを着て忙しそうに働くスタッフ、ホワイトボードにはボランティアあてのお知らせが日本語と英語の両方で書かれている。英語が聞こえ、ドイツ語(たぶん)が聞こえ、韓国語が聞こえ、日本語が聞こえる。もっと他の言葉もあったかもしれない。電話が鳴る。扉が開くたびにチリンチリンとベルが鳴って、汗を拭きながら若い人が入ってくる。母親と手をつないだ小さな子どもがぴょんぴょんしながら出て行く。
わたしも予約していたチケットを受け取り会場に向かう。そのあとだんだん分かってきたのだが、会場を探すのは案外簡単である。おおむねこの方向、というところを目指して行くと、そこだけ人だかりのしている場所がある。そこが公演会場だ。どの会場でも、入り口では高校生か大学生くらいに見える若いボランティアスタッフが案内してくれる。これもそのあと分かってきたのだが、このスタッフはみんな感心するくらい親切で、何か尋ねようものなら、わざわざ手を休めてこちらへ向き直って応えてくれる。会場の場所を尋ねたら、教えてもらって歩き出したわたしを後から走って追いかけてきて、そのまま会場まで案内してくれかねないほどだった。よっぽど方向音痴に見えたのかもしれない。
また、複数の会場で1日に数ステージの公演が行われているので、あちこちはしごして見ることになり、同じ人と別の会場で会い、お昼を食べようと入ったカフェでもまた会うということにもなる。何となく顔見知りみたいになって、面白かったですね、他には何を見るんですか、さっき見たのは良かったですよ、などと、連れている子どもも交えてちょっとしゃべったりもする。そういう緩い一体感みたいなのがとても心地よかった。忘れてはいけない、チケット代もとてもお手ごろだ。企画作品以外はおとな1,500円、子ども1,000円で、キジムナーくらぶ6というチケットを買うと、5,000円でなんと6作品を見ることができる。
芸術監督下山久さん「力になるお芝居を見せたい」
このフェスタの総合プロデューサー・芸術監督の下山久さんに、賑やかなキジムナーセンターの片隅をお借りしてお話を伺うことができた。下山さんは、劇団青芸の代表者をしていた方である。子ども向けのお芝居に関心のある人なら劇団青芸の名前を一度は聞いたことがあるのではないか。発足は1979年。『三人であそぼ』、『でこぼこひょろりん』などの作品を送り出し、2004年にCAN青芸、シアター青芸、NPO法人アートインAsibinaの3団体に発展的解消した。下山さんは、現在はNPO法人アートインAsibinaの専務理事を務めている。
下山さんのお話によれば、2005年から毎年開催されているキジムナーフェスタが、最初に行われたのは1994年である。1992年に沖縄市長が変わり、新機軸を打ち出したいという意向があった。新市長は市の福祉部長出身だったので、特に福祉分野を充実させたいということだったそうだ。下山さんは、ヨーロッパやカナダ、アメリカでは児童・青少年演劇のフェスティバルも行われていたが、アジアではそういうものがなかったので、アジアにいちばん近い沖縄で児童・青少年演劇フェスティバルを! と提案。「『福祉分野』の充実をアピールするから『児童・青少年』演劇フェスティバルを」というのではなく、「『文化芸術』の充実をアピールして『児童・青少年演劇』フェスティバルを」という方がもっとよかったようにも思うが、それでこのフェスタが実現したのだから、わたしには、特に文句はない。
そして、1994年に沖縄市を中心に周辺市町村の沖縄県中部広域圏で、第1回キジムナーフェスタが実現した。このころはまだ景気もよくて地元の自治体も資金を出してくれたし、原資となる基金の利子もあり、3年に1度トリエンナーレとして続けるつもりたったのが、翌年小さなフェスティバルを行った後は、急速に景気が悪化し、キジムナーフェスタとしては続けることができなくなってしまった。それでも何とか、年に1回くらい1作品か2作品くらいの「細々としたフェスティバルを続けていた」そうだが、キジムナーフェスタを再開するには至らなかった。
しかし、1994年のキジムナーフェスタに刺激を受けて、台北やソウルや香港でも児童・青少年演劇フェスティバルが行われるようになり、ネットワークを作ろうという機運が盛り上がった各国のプロデューサーに「最初に始めた沖縄が続けてもらわないと」と促されたのが2004年(下山さんによれば「さんざん怒られました」)。ようやくキジムナーフェスタとして再開したのが2005年ということである。
その後、毎年開催して6年たち、もうすっかりドンと来い! なのだろうと思っていたが、今もあれこれの補助金・助成金を申請し、企業に協賛をお願いして(それでも今回協賛してくれたのは、「すこしあるけど」程度の2社。この2社の黄色いのぼりが、会場周辺にずらりと翻っていた)「補助金・助成金の結果が出る3月末までは、ハラハラドキドキ」過ごすのだとか。海外からの招聘作品の決定、資金調達から、広報のための地元のラジオやテレビへの出演まで、フェスティバルが始まってしまえば言うまでもないが、一年中、文字通り身体がいくつあっても足りない毎日だろう。
下山さんのお話で印象的だったのは、アジアを意識しているということだった。「沖縄は東京より台湾の方が近いんですから。」なるほどその通りだ。
そのアジア各国の中でも目覚しいのは韓国の演劇事情のようだ。(ワンダーランドにもレポートがある。鈴木アツトさん「韓国演劇レポート2010」「韓国演劇レポート2011」)最初にキジムナーフェスタが開催された1994年頃に比べて、韓国の子どものための演劇状況は格段に進んだそうだ。現在は国立芸術大学の演劇学部に児童演劇学科があり、国立劇場には児童青少年演劇の劇団を作る動きがあるという。ご存知のことと思うが、日本の国立大学には演劇学部はなく、当然、児童演劇学科もない。新国立劇場には演劇・バレエ・オペラの研修所とバレエ団はあるが、劇団はなく、当然、児童劇団もない。
下山さんの見るところ、韓国の子ども向けのお芝居は、もちろん面白い作品もそうでない作品もあるが、ただ自分が作りたいから作るのではなく、「世界に向けて作る」意識があり、そのために、例えば言葉に頼らない作品などが意識的に作られている。韓国内のフェスティバルなどでいい作品があると、それを海外へ出すことにも積極的で、その場合には国から補助金も出るということだ。国の方針として、予算をつけて文化政策を推し進めているわけで、「冬ソナ以来の韓流ブームはたまたま起きた現象ではなく、起こるべくして起きたこと」と下山さん。
その成果というべきだろうか、日本で子どもたちが演劇を見る機会は、例えば学校とか鑑賞団体とか、組織として見ることが多いが、韓国では面白い作品は、子ども向けのものでも100人~200人規模の劇場で2か月ほども上演していることがあり、ネットでチケットを買って家族で見に行くことが多いとか。
もっとも、日本や韓国以外のアジアでの子ども向けの舞台作品は「まだまだ」だそうで、「子どもを信じて向き合うことが一番大事だと思うんですが、そうではなくて、子どもの喜ぶものを作るっていうのが多いんですね、ある意味では子どもに媚びてるようなものもあって。それでは子どもにとって力にならない」「子どもたちがあしたも元気に生きていこうと思えるようなお芝居、人間っていいなあと思えて、あしたも元気に生きていこう! そう思える、子どもにとって力になるお芝居を子どもたちに見せたい、もうそれしかないですね。」と下山さんは言う。
お話を伺うあいだも、下山さんの携帯電話は何回も鳴り、指示を仰ぐスタッフや、下山さんに会いに来る人もいて、本当に忙しそうだった。そんな中、時間を取ってくださったことにとても感謝している。
0歳から楽しむ作品 デンマークの『雨だれ』
キジムナーフェスタでは、小学校高学年以上対象の日本の作品を1本、デンマークの幼児対象の作品を2本、韓国の女子高演劇部の作品を1本の計4本を見ることができた。(本当は、あと2本見たい作品があったのだが、沖縄市在住の友人とも数年ぶりに会いたかったので、1泊2日ではこれが限度だった。)どれも面白くて、はるばる沖縄まで行ったかいがあったが、中でもデンマークの『雨だれ』(シアター・マダム・バッハ)という作品が特に面白かった。対象年齢は0歳から。お客さんは赤ちゃん・幼児連れの父親・母親が中心で、小学校低学年くらいの子どももいた。わたしのような、子どもを連れていないおとなもいたが、そんなに多くはなかったようだ。全体で100名くらい入っていただろうか。
開場前のロビーでは、開演時刻が近づくにつれて子どもの数が増え、走り回る子も増えてきた。幼い子どもの場合、開場前にくたびれてしまったり、長く待ちすぎて飽きたり機嫌が悪くなったりすると、それをおとなに叱られることもあって、開演後もお芝居を楽しむコンディションになるのに時間がかかり、結局最後まで楽しめなかったり、眠くなってぐずったり泣いたりすることも多い。わたしはだんだん心配になってきていた。この子たち、せっかく見るのにそうなってしまってはもったいない。
ロビーがちょっとしたプチ運動会状態になりかけて、子どもを叱る声が増え、わたしがはらはらし始めたとき、会場のドアが開いて、外国人の男女が現われた。特に前触れもなく、女性(ガートルード・エクスナー)がよく通る声で歌い始める。長いワンピースの裾には風船みたいなボールがいくつもついていて、長靴を履いた足を動かすたびに大きく動く。腕にはちょっとだけ水の入った大きなボウルを抱え、歌いながら片手でかき回してはぴちゃぴちゃ水音を立てる。そのうしろには、でっかい黄色のかぼちゃみたいな不思議な楽器を鳴らす男性(クラウス・カールセン)。ロビーの子どもたちの注意はもうあっという間にこのふたりに集中。歌いながら、楽器を鳴らしながら、踊りながら、ふたりはお客を会場に誘導し、ドーナツ状の客席に案内して順々に全員を座らせてしまった。ハメルーンの笛吹きはきっとこんなふうに子どもを連れ去ったに違いない。さっきのロビーの様子から考えると、魔法みたいな鮮やかさ。
客席はぐるりと丸くなっていて真ん中の空いたところが舞台。浅いプールがあって水が張ってある。取り囲む客席にも3つくらい空き地が作ってあってビニールプールみたいなのが据えてあり、こっちのプールにはそれぞれ妙な枝つきの支柱が立っている。枝には水の入ったちっちゃいバケツやコップや、太鼓や風船がいっぱいに取り付けてあって、エクスナーが歌いながらコップを傾けたり、中の紐を垂らしたりすると、ぽたぽた水が落ち始め、あっちのバケツはぽったんぽったん、こっちのコップはぴとぴとぴと、向こうのバケツからは下の太鼓に水が落ちて、ととんととん、いろんなリズムで水音が聞こえ始めた。子どももおとなも、すっかり釘付け。水音はお芝居が終わるまでずっと続き、ときどき、いっぱいになったバケツの水がざざーっとこぼれて、びっくりさせられたりもした。
お芝居の内容は、雨が降って、風が吹き、小鳥がさえずり、雷が鳴り、やがて晴れる、というシンプルなもので、ふたりの出演者は、水溜りで盛大にぱちゃぱちゃやったり、傘を差したり、雷を鳴らしたりする。ミュージシャンのカールセンは、へんてこりんな楽器を次々と演奏する。見ているうちに、降り始めた雨の匂い、水溜りを歩くワクワク気分、水の入ってしまった長靴を脱いで足を洗うすっきり感、傘に当たる雨音、恐い雷鳴、雨上がりのひんやりした空気、雲の間から指す光、夕立のあとの太陽、子どものころには親しかったそういうものを、ああこんなだったと思い出させてくれた。特にストーリーがあるわけでもなく、何ということもないのに、最後まで引きつけられて、終わったときには夢から覚めたような気がした。
引きつけられたのは、わたしだけではない。始まってすぐに、音楽に合わせてエイサーよろしく踊りながらうれしそうに舞台に出て行く子どもがいたが、エクスナーがすうっとそばにやって来て、いつの間にか客席の母親の元に戻してしまったらそのあとはずっと客席で見ていたし、途中、ぐずる子もいたのに、他の子どもたちの集中力が削がれることもなかった。
人間の暗い部分をさらけ出すお芝居も嫌いではないし、どういう意味かと考えつつ見る複雑怪奇なお芝居も面白いが、隣の赤ちゃんと目が合って、面白いね! と笑いあうようなお芝居をときどき見るのは、本当にいいなあと思う。お芝居そのものもだけれど、観客の子どもたちが、笑ったり、びっくりしたり、夢中で舞台に吸い込まれるようにしているのを見ると、しみじみしあわせな気持ちになる。
その後、言葉も分からないのに見た韓国の女子高生が作ったお芝居(日韓高校生合同演劇企画[韓国]『むかし・むかし』)は、少年と少女の恋の物語で、気になりつつ意地を張ってケンカばかりしているふたりが結局結ばれるというストーリーは分かったし、面白いところもいっぱいあった(鶏の決闘と歌とダンスが最高だった!)のだが、やっぱり台詞が理解できないのはもどかしかった。幼児向けの作品は、最初から言葉に頼らないで作られている分だけ、こういうときは強い。
何人か、ボランティアの若いスタッフと話した。どの人も、新聞などで募集をしていたからとか、友人に誘われたからボランティアに応募したということで、お芝居が好きだから応募したわけではない、これまで生の舞台を見たことはなかったと言っていた。今回スタッフになって、子ども向けの作品なのに自分が見ても面白いんだなあと思ったという人もいれば、外回りばかり担当していて、まだ作品は見ていないとなぜか申し訳なさそうに言う人もいた。芝居好きとしては、この人たちが、へえ、お芝居って面白いなあと感じてくれて、これからも劇場に通ってくれたらいいのにと思う。
東京にいると、つい、東京には何でもあるような気になってしまうが、それは本当に視野が狭くて傲慢だ。頭ではわかっているつもりだったが、お芝居が終わって、おかあさんを見上げては弾むような足取りで会場を後にする幼い子どもたちを見送りながら、改めてそう感じた。あの子たちは、ここ沖縄で世界中のお芝居を見て、下山さんの言う「力」を目いっぱいチャージしたに違いない。
キジムナーフェスタ2011の多くのプログラムから考えると、ほんの一端に触れただけの一泊二日だったが、暑くて熱い二日間だった。
*キジムナーフェスタについては、ワンダーランドの「コレがお薦め!2010」(2010年10月)で、カトリヒデトシさんが触れています。
【筆者略歴】
都留由子(つる・ゆうこ)
大阪生まれ。大阪大学卒。4歳の頃の宝塚歌劇を皮切りにお芝居に親しむ。出産後、なかなか観に行けなくなり、子どもを口実に子ども向けの舞台作品を観て欲求不満を解消、今日に至る。お芝居を観る視点を獲得したくて劇評セミナーに参加。
・ワンダーランド寄稿一覧:http://www.wonderlands.jp/archives/category/ta/tsuru-yuko/
【上演記録】
公演名 ファミリーのための北欧演劇フェスタ 雨だれ
劇団名 シアター・マダム・バッハ
国名 デンマーク
日時 7/27(水)11:00、7/28(木)11:00、7/29(金)11:00
会場 ミュージックタウン音市場
上演時間 30分
対象年齢 0歳~
主催 沖縄市
助成 平成23年度文化庁優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業
財団法人地域創造
【キジムナーフェスタ2011 概要】
Ⅰ.名 称 :2011国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ 公式サイト>>http://www.kijimuna.org/kijimuna2011/index.html
英文名称 International Theater Festival OKINAWA for Young Audience 2011
愛 称 キジムナーフェスタ KIJIMUNA FESTA
Ⅱ.開催期日 2011年7月23日(土)~ 7月31日(日) 9日間
Ⅲ.公演会場
沖縄市民小劇場あしびなー、沖縄市民会館、沖縄市立中央公民館、沖縄商工会議所、ミュージックタウン音市場、中の町公民館、まちなか特設会場コザBOX、まちなか特設会場センター公民館2F、まちなか特設会場①~③
Ⅳ.開催目的
次代を担う子どもたちが、世界の優れた舞台芸術の鑑賞やワークショップなどを通した仲間との共通体験により、互いに理解し尊重しあう心を育み、友情を深め、豊かな感性・創造力・人間性を育てていく場を提供することを目的とします。
また、子どもを中心にした市民と多くの国々の人々との交流を通じて、沖縄の伝統的精神である「イチャリバチョーデー」(一度会ったら人は皆兄弟)、万国津梁(海外交流によって万国の架け橋となる)の心を世界の人々と共有し、子どもたちとともに平和な世界への歩みをすすめます。
Ⅴ.アジア地域との連携
劇団やゲストの招聘およびプログラムの内容などについて、毎年同時期に開催される上海国際少年児童文化芸術フェスティバル、ソウル児童青少年舞台芸術フェスティバル、台北児童芸術フェスティバル、国際児童青少年演劇フェスティバル大阪等の実行母体との協議・連携を強め、フェスティバルの内容の充実をめざします。
2007年からは「アジア児童演劇祭Asian Children’s Theatre Festival」を持ち回りで併催しています。2007年ソウル、2008年台北に続いて、2009年は沖縄で開催しました。
Ⅵ.実施体制
・主 催
沖縄市/あしびなー自主事業実行委員会 エーシーオー沖縄/ITF沖縄/特定非営利活動法人沖縄県芸術文化振興協会
沖縄市「文化芸術創造のまち」支援事業実行委員会
・主 管
国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ実行委員会(キジムナーフェスタ実行委員会)
・共 催
沖縄県/沖縄県教育委員会/沖縄市教育委員会/NPO法人コザまち社中/ミュージックタウン音市場/沖縄タイムス社 琉球放送株式会社/沖縄県子どもの本研究会