2008年もあっという間に年の瀬を迎えました。この年末回顧企画「振り返る私2008」は、「記憶に残る今年の3本」を選び、小劇場演劇とダンスの1年に多様な光を当てようという試みです。多くの方々の回答から、幾筋かの流れを感じられますね。
「マガジン・ワンダーランド」(メルマガ版、12月21日、22日)発行分に、その後に到着した回答を追加して総計44人となりました(12月28日現在)。掲載は到着順です。次のページでじっくりご覧ください。(編集部)
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年末回顧「振り返る 私の2008」-今年の3本
2008年もあっという間に年の瀬を迎えました。この年末回顧企画「振り返る私2008」は、「記憶に残る今年の3本」を選び、小劇場演劇とダンスの1年に多様な光を当てようという試みです。多くの方々の回答から、幾筋かの流れを感 … “年末回顧「振り返る 私の2008」-今年の3本” の続きを読む
今日はなぜか元気だ。昨日の芝居のせいだろうか? でもあれ面白かったけどしょうもない話で、最後にはみんな死んでしまう救いのない芝居だったのに…。タイトルは『ドブネズミたちの眠り』、会場はスペース早稲田。
死への階段を息せき切って急ぎ足で駆けあがってゆくジャニス・ジョプリンの最後の一ヶ月間を描く意欲作。
世田谷・シアタートラムで開かれた「友達」公演(2008年11月11日-24日)は、芝居好きの間で事前にかなり話題になりました。安部公房の代表的な戯曲を、チェルフィッチュ主宰の岡田利規が演出するうえ、小林十市、麿赤兒、若松武史、木野花、今井朋彦ら人気、実力、個性の際だった俳優が登場するからです。不条理劇と岡田演出と個性派俳優陣との組み合わせが注目されたのでしょう。その結果はどうだったのか、ワンダーランドの寄稿者3人が舞台をさまざまな角度から検証しました。(編集部)
幕開け、素舞台で「清水の舞台から飛び降りた」とテンション高くアクション付きでカットイン。以後およそ50分に渡って鷲津神ヒカルというケバケバしいメイクを施した女子高生の、入学時から2年生の修学旅行までの高校生活の顛末を、速射砲のようにギャグを交えながら話し続ける。終始、冒頭のテンションを崩すことなく、言葉に憑かれたように小気味よいテンポと節回しで駆け抜けた女子高生を演じたのは、柿喰う客という集団の女優、七味まゆ味。大阪は一日だけ公演されたこの一人芝居は、久しぶりに役者体の魅力を余すところなく体感できた舞台であった。
単行本として上梓されたこの戯曲のまえがきによれば、鴻上尚史の書いたこの三人芝居「トランス」は、役者が三人いればどこででもできるという強みも手伝ってか、今まで1000回以上上演されてきたのだという。初演から今日までの約15年間で1000回。その1000回の中で、今回ほど、戯曲と真っ向から向き合った上演はなかったのではと思う。