イヨネスコ作「瀕死の王」公演が今秋、池袋・あうるすぽっとで開かれました(2008年9月28日-10月5日)。新訳をもとに柄本明、佐藤オリエ、高田聖子らの俳優が出演、佐藤信演出の舞台でした。ワンダーランドはこの公演を課題に「『瀕死の王』を見て劇評を書くセミナー」(全4回)を10月に開きました。今回は受講者が書き上げた劇評の中から4編を掲載しました。それぞれの視角が明確で、公演の特質に光を当てていると思います。4編は以下の通りです。ご一読ください。(編集部)
【イヨネスコ「瀕死の王」(佐藤信演出)】(掲載順)
◇台詞=言葉を支える声とからだ 稀有なオーディエンス体験
鴨下易子(アトリエ・ドミノ主宰)
◇瀕死の、殿
杵渕里果
(以上初出:マガジン・ワンダーランド第116号、2008年12月03日発行)
◇揺さぶられた芝居観 公演の終わりは、混沌
浜崎未緒
◇王の死はフレイザー『金枝篇』を思わせ、そして…
大泉尚子
(以上初出:マガジン・ワンダーランド第117号、2008年12月10日発行)