しばらくご無沙汰でしたが、ワンダーランドのクロスレビューを再開します。取り上げるのは、東京デスロック「その人を知らず」公演です。東京・こまばアゴラ劇場で12月26日(金)から始まり、年明け1月5日(月)まで開かれています。この舞台を最後に東京公演をしばらく休止するというので、多くの方々に見てもらいたい、クロスレビューに参加してもらいたいと思います。
応募要領は、これまでと同じです。☆印による5段階評価。レビュー本文(コメント)400字。名前と肩書き。それに郵便番号と住所を書き添えてください。送り先はwonderlands(a)northisland.jp 。(a)はアットマークに変えてください。
締め切りは、2009年1月6日(火)となります。
一般の方の応募、大歓迎です。採用分には薄謝を進呈します。掲載は新年1月7日発行予定の「マガジン・ワンダーランド」。購読(無料)は登録ページから手続きしてください。その後、webサイトに転載します。
最近のクロスレビューは次の通りです。
http://www.wonderlands.jp/archives/12435/(サンプル「家族の肖像」)
http://www.wonderlands.jp/archives/12398/(ポツドール「顔よ」)
http://www.wonderlands.jp/archives/12413/(阿佐ヶ谷スパーダース「失われた時間を求めて」)
「その人を知らず」の作者三好十郎は「斬られの仙太」「炎の人」「冒した者」などの作品で知られていますが、時代の風潮におもねない、硬骨の劇作家として注目されていました。「その人を知らず」は戦後3年目の昭和23年(1948年)に発表されました。キリスト教の信仰に基づいて徴兵を拒否した時計工が敗戦を境に、非国民から英雄に祭り上げられる状況を描いています。今回の演出は多田淳之介。「演劇 Love」を愚直に掲げる旗手の視線が三好十郎に突き当たったことに注目したいと思います。
公演詳細は、劇団や劇場のサイトをご覧ください。
http://deathlock.specters.net/
http://www.komaba-agora.com/