少年王者舘「こくう物語」

 ダンスや演劇などをフィールドにする「ワニ狩り連絡帳」が、少年王者舘「こくう物語」公演(10月20日-24日、下北沢スズナリ)のレビューを載せています。  「もともとがマンガ雑誌の平面性を舞台に移植する試みとして、遊び所 … “少年王者舘「こくう物語」” の続きを読む

 ダンスや演劇などをフィールドにする「ワニ狩り連絡帳」が、少年王者舘「こくう物語」公演(10月20日-24日、下北沢スズナリ)のレビューを載せています。
 「もともとがマンガ雑誌の平面性を舞台に移植する試みとして、遊び所満載の楽しい舞台であり、演出はより過激にカットアップ性を増して、時間軸も空間軸も飛び越えた楽しい舞台にはなっていた。…2次元と3次元を行き来するようなビザール感覚には満ちている。役者陣も、そういうバカバカしいシチュエイションを演じ切る「おばかキャラ」は、人材豊富になってきているようには思う。いや、変な男優が増えたよね。たしかにそういう面では面白い舞台だった」と述べています。続けて「特に、毎回ながらの意味不明な強引な展開は今回も冴え渡り」という個所にきて、思わず頬が緩みました、ハイ。
 その上でかつて舞台を牽引した役者や振り付けが不在の影響を踏み込んで指摘しています。

五反田団「いやむしろわすれて草」

 五反田団「いやむしろわすれて草」公演のレビューがあちこちに出ています。  「ハンサム部ブログ」は「今年一番おもしろかった。戯曲、良い。演出、的確。出演者、素敵。スタッフワークまとまりがある。ただ、やや玄人好みかも」と切 … “五反田団「いやむしろわすれて草」” の続きを読む

 五反田団「いやむしろわすれて草」公演のレビューがあちこちに出ています。
 「ハンサム部ブログ」は「今年一番おもしろかった。戯曲、良い。演出、的確。出演者、素敵。スタッフワークまとまりがある。ただ、やや玄人好みかも」と切り出し、「平田オリザ先生よりも、世界のとらえ方が好きだし、細かい技術にしてもそんなに負けてない」と推しています。
 「こんなものを買った。-ムダ遣い日記-」サイトは「真摯であることと、自分のスタイルを持つことは同意だと思う。そして五反田団既にそのスタイルを確立していると思う」と述べています。

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文学座『踏台』

◎愛すべきオジサンのための一喜劇  文学座の喜劇である。創立以来、多岐に渡る喜劇のかたちに挑戦し、そのたびに白眉の出来を見せてきた。彼の系譜を辿れば久保田万太郎や岸田國士から別役実、つかこうへいまで、本当に多くの作家によ … “文学座『踏台』” の続きを読む

◎愛すべきオジサンのための一喜劇

 文学座の喜劇である。創立以来、多岐に渡る喜劇のかたちに挑戦し、そのたびに白眉の出来を見せてきた。彼の系譜を辿れば久保田万太郎や岸田國士から別役実、つかこうへいまで、本当に多くの作家による良質の作品を上演しつづけている。水谷龍二の筆による『踏台』は、2000年に初演され好評を博した『缶詰』の後日譚。キャストはほぼ変わらず、渡辺徹が加わり花を添える。いや、添えるどころではなかったけれど。ともあれ、歌ありドタバタあり、そしてシンミリさせる。文学座流の風俗喜劇である。

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時間堂「月並みなはなし」

 「ンチャ通信」サイトの「演劇の部屋」は1996年から毎年、数多くの劇評を掲載してきました。好みのランキングもあって目を離せない演劇サイトの一つです。この10月は時間堂「月並みなはなし」公演(10月1日-4日、王子小劇場 … “時間堂「月並みなはなし」” の続きを読む

 「ンチャ通信」サイトの「演劇の部屋」は1996年から毎年、数多くの劇評を掲載してきました。好みのランキングもあって目を離せない演劇サイトの一つです。この10月は時間堂「月並みなはなし」公演(10月1日-4日、王子小劇場)のレビューを1本だけ掲載しています。
 時間堂は黒澤世莉が「堂主」の演劇ユニット。今回は月移民に出発する人を、最終選考に落ちた6人の中からあらためて1人だけ選ぶ設定。ストーリー展開のおもしろさ、演出のすばらしさを指摘しながら「面白かったけど、心は動かされなかった」と述べ、その理由も詳細に述べています。

ク・ナウカ「アンティゴネ」

 「舞台批評」サイトが1カ月ぶりに動き出したようです。H・アール・カオス「白夜」公演に続いてク・ナウカ「アンティゴネ」公演を取り上げています。  ク・ナウカは昨年の「マハーバーラタ」公演に続いて、東京国立博物館を会場に使 … “ク・ナウカ「アンティゴネ」” の続きを読む

 「舞台批評」サイトが1カ月ぶりに動き出したようです。H・アール・カオス「白夜」公演に続いてク・ナウカ「アンティゴネ」公演を取り上げています。
 ク・ナウカは昨年の「マハーバーラタ」公演に続いて、東京国立博物館を会場に使いました。特に今回は、正面の噴水池とエントランスを使って野外舞台にしました。まずその会場設定を取り上げ、「博物館本館という背景だけで十分にある種の荘厳さというか雰囲気が作られているので、このロケーションを選んだ宮城のさすがのセンス」と指摘したあと、物語のあらすじを詳しく紹介します。
 その上で「日本的な死の美学とギリシャ悲劇の死の美学が微妙に重なり合い、アジア的な音楽とともに、死そのものを異化しようとする印象だった」と述べています。

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パパ・タラフマラ「パレード」

 パパ・タラフマラは息の長い活動を続けています。Webサイトをみると、1982年の公演がトップに載っているので、20年余りの長い歩みを続けてきたことになります。  今秋、稽古場としても使っているスタジオサイで開かれた「島 … “パパ・タラフマラ「パレード」” の続きを読む

 パパ・タラフマラは息の長い活動を続けています。Webサイトをみると、1982年の公演がトップに載っているので、20年余りの長い歩みを続けてきたことになります。
 今秋、稽古場としても使っているスタジオサイで開かれた「島~ISLAND」公演をみました。ぼくがパパ…のステージを何度かみたのはもう10年あまり前ですから比べるといっても期限切れかもしれませんが、やはり年月の重みを感じさせるパフォーマンスでした。詳しくは別の機会に譲りますが、渋い、熟成した雰囲気が漂っていると思います。
 以下、参考までに、90年末の「パレード」公演について書いた感想を掲載します。

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H・アール・カオス公演「白夜」

 舞台批評家の志賀信夫さんが「Tokyo Dance Square」サイトに「白夜を見つめて」というタイトルで、H・アール・カオスダンス公演「白夜」(10月14日-15日、世田谷パブリックシアター)のレビューを書いていま … “H・アール・カオス公演「白夜」” の続きを読む

 舞台批評家の志賀信夫さんが「Tokyo Dance Square」サイトに「白夜を見つめて」というタイトルで、H・アール・カオスダンス公演「白夜」(10月14日-15日、世田谷パブリックシアター)のレビューを書いています。
 H・アール・カオスは1989年、演出・振付家の大島早紀子とダンサー白河直子により設立されたダンスカンパニー。独特な美意識と哲学に支えられた創作活動は国内外で高い評価を受けている。今回の白夜公演に関して次のように述べています。

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三条会 『女の平和』

 古のアテナイの地に戦争の雨が降る。どうにも止まぬに業を煮やした女たちが緊急に会議を開く。リーダーたるリュシストラテは各地から同志を招集、議題は「如何に戦争をやめさせるか」。アリストパネスの『女の平和』とは、男たちのつづ … “三条会 『女の平和』” の続きを読む

 古のアテナイの地に戦争の雨が降る。どうにも止まぬに業を煮やした女たちが緊急に会議を開く。リーダーたるリュシストラテは各地から同志を招集、議題は「如何に戦争をやめさせるか」。アリストパネスの『女の平和』とは、男たちのつづける戦争に女たちが性のストライキによって終止符を打たんとするギリシア喜劇である。戯曲、演出、俳優という三条の光柱が舞台に会す。演劇にとって当り前と云えば当り前の、しかしその圧倒的な力強さと魅力で他の追随を許さない三条会が挑んだ最古典劇は、関美能留の演出が炸裂し、本当に「演劇を観た」という手応えを実感できる刺激的な一夜だった。

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チェーホフ記念モスクワ芸術座 『リア王』(演出:鈴木忠志)

 1984年、「利賀山房」における劇団SCOTの初演以来、世界中で絶賛されてきた鈴木忠志の代表作『リア王』を、ロシアリアリズム演劇の総本山であるモスクワ芸術座が上演する。今10月末のモスクワ芸術座公演に先駆けての静岡初演 … “チェーホフ記念モスクワ芸術座 『リア王』(演出:鈴木忠志)” の続きを読む

 1984年、「利賀山房」における劇団SCOTの初演以来、世界中で絶賛されてきた鈴木忠志の代表作『リア王』を、ロシアリアリズム演劇の総本山であるモスクワ芸術座が上演する。今10月末のモスクワ芸術座公演に先駆けての静岡初演である。鈴木忠志と芸術座は水と油ではないか、などと素人考えに杞憂してしまったが、起用された劇団の若手俳優たちは馴染みのない演技と身体表現の要求にもかかわらず、流石の力量を見せつけた。日本語字幕はあるものの、ロシア語で語られる台詞に言葉自体の意味伝達性は弱かったけれど、そこは台詞回しで聴かせ、また物語を十分に届け得る身体演技の美しさは刮目に価する。

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俳優座「きょうの雨 あしたの風」

 「福岡演劇の今」サイトが俳優座「きょうの雨 あしたの風」公演(9日、ももちパレス)を取り上げ、「この舞台が俳優座作品?という違和感」の題で「劇団の伝統」を問いただしています。  「きょうの雨 あしたの風」は原作が藤沢周 … “俳優座「きょうの雨 あしたの風」” の続きを読む

 「福岡演劇の今」サイトが俳優座「きょうの雨 あしたの風」公演(9日、ももちパレス)を取り上げ、「この舞台が俳優座作品?という違和感」の題で「劇団の伝統」を問いただしています。
 「きょうの雨 あしたの風」は原作が藤沢周平の短編。吉永仁郎脚本、安川修一演出。02年に俳優座で初演。今年は東北と九州の地方公演が行われたようです。
 「この舞台が俳優座以外の劇団によるものだったら、何のわだかまりもなく褒めることができる。描かれた世界では、人情の機微をていねいにとらえて庶民の生活のなかの哀歓をたっぷりと見せて楽しめるし、そのことは評価もできる。だが、徹底的に知的な舞台をめざした俳優座が、このような人情の世界に安住の場所を見つけたとすれば、かっての伝統はどうなってしまうのか。それなりにおもしろくて、それを俳優たちが楽しそうに演じていればいるほど、心の底からわびしさがこみあげてきた」と述べています。