桃唄309「月の砂をかむ女」

「月の砂をかむ女」公演チラシSFだった。

ダンスのワークショップなども併せて行っているようで俳優の体の動きが綺麗で、こんなにふわっと動くなら確かにここは重力の少ない天体内の基地なのかもしれないと感じる。
が、その天体が2075年の月の裏側、というのが気になる。
2075年時点の人間は本当に月にいるんだろうか。

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アトリエセンティオでフェスティバル

「SENTIVAL!」チラシ東京豊島区にある小空間「atelier SENTIO」(アトリエセンティオ)で各地から集まる8団体による演劇フェスティバル「SENTIVAL!」が開かれています。期間は2008年5月14日から7月21日まで。トップバッターの百景社(茨城県つくば市)による「授業」公演(イヨネスコ作、志賀亮史演出)は明日18日まで。5月23日からは静岡の劇団渡辺「三島由紀夫をこころみる-近代能楽集『班女』より」公演が開かれ、31日から第七劇場「FABRICA#1『近景』」(鳴海康平演出)などが予定されています。

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タカハ劇団「プール」

◎特殊な状況に内包される、現代の心の普遍
小林重幸(放送エンジニア)

「プール」公演チラシ開幕時から漂う、この「気味の悪さ」は何であろう。薄暗い地下の詰所、どぶさらいにでも使うようなゴムの防護服、そして「高額時給」を謳うビラ。全てが『死体洗い』のアルバイトを連想させる。何の話なのか言葉で語る前から、既に薄気味悪さ満載である。さらに舞台上に水道があって本当に水が流れたり、消毒用とおぼしき液体を霧吹きで噴いたりと、そこで行われる作業は、なんとなく湿った感じがする。その高い湿度感からか、得も言われぬいやな臭いが漂ってくるようである。ひどく気持ち悪い情景の舞台というのは間々あるが、本当には存在しない臭いが、意識の中に立ち込めてくる舞台というのは特筆に価する。

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5月のクロスレビューは阿佐ヶ谷スパイダース公演

連休も終わり、また忙しい毎日が続いていると思います。 さて、5月のクロスレビューは、阿佐ヶ谷スパイダースの新作公演「失われた時間を求めて」を取り上げます。雑誌のインタビューで「これまでのスパイダースファンが見たら戸惑うだ … “5月のクロスレビューは阿佐ヶ谷スパイダース公演” の続きを読む

連休も終わり、また忙しい毎日が続いていると思います。
さて、5月のクロスレビューは、阿佐ヶ谷スパイダースの新作公演「失われた時間を求めて」を取り上げます。雑誌のインタビューで「これまでのスパイダースファンが見たら戸惑うだろう」と自ら語っている「不条理劇」だそうです(「シアターガイド」6月号)。また「今秋から1年間日本を離れる」と話しているので、劇団の新作公演はしばらく見られないようです。
 作・演出は長塚圭史。出演するのは中山祐一朗、伊達 暁、長塚圭史のメンバーに、奥菜恵が加わります。ベニサン・ピットで5月8日から始まり27日までのロングランです。

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ONEOR8 「莫逆の犬」

◎「羊のナイフ」-劇作家の覚悟が生まれた瞬間
徳永京子(演劇ライター)

「莫逆の犬」公演チラシ太田省吾さんが存命中、ある年の岸田戯曲賞の審査を終えて書いた講評に「羊か狩人か」という文章がある。「作品をつくる時、観客を羊と想定するか、狩人と想定するか」という内容だが、その主旨は「戯曲を書く時、劇作家は観客の羊となるか、狩人となるか」と言い換えても差し支えないと思う。ストーリーの展開、それに付随する感情やカタルシスを、観客の望む種類のものにしていくのか、観客の予想や期待を裏切るのか。

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時間堂「三人姉妹」

◎リボンをほどいて進み出る 「絶望に酔わず、希望に溺れず」の覚悟
鈴木励滋(舞台表現批評)

「三人姉妹」公演チラシ奥行きがあり細長い劇場の空間の両側に席が二段ずつ作られている。挟まれるように少し高くなった長方形の舞台。席と舞台の間には溝のように通路ができている。
談笑しながらひとり、またひとりと俳優が現れる。観客に視線を送り、会釈する者や言葉をかける者もある。オブジェのように組まれていた箱や棒を配置していくとテーブルと椅子、そして二つの入り口となった。各々発声をしつつ呼吸が整っていき、隊列を組み、深呼吸。踵や棒で床を鳴らしリズムを整えて行進が始まる。テーマ曲をハミングしながら暗めの照明の中、厳かな隊列は軍隊というより葬列である。

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青年団若手自主企画vol.36「御前会議」

青年団若手自主企画vol.36 現代口語ミュージカル「御前会議」 @アトリエ春風舎 4月7日~14日 作・平田オリザ 潤色/演出・柴幸男 平田オリザの戯曲をラップで読んでみた、というこまばアゴラ劇場の会員向けフリーペーパ … “青年団若手自主企画vol.36「御前会議」” の続きを読む

青年団若手自主企画vol.36
現代口語ミュージカル「御前会議」
@アトリエ春風舎 4月7日~14日
作・平田オリザ 潤色/演出・柴幸男

平田オリザの戯曲をラップで読んでみた、というこまばアゴラ劇場の会員向けフリーペーパーに惹かれて行ってみた、が、若干の不安もあった。
リズム感がないのには自信がある。
歌い上げないで、台詞と歌を乖離させないで作るというミュージカルを、どこまで感じ取れるかを危惧していた。
「目を閉じればミュージカル 耳を閉じれば口語演劇」(当日パンフより)
もし耳が、閉じっぱなしだったらどうしよう。

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庭劇団ペニノ「苛々する大人の絵本」

◎困惑の無為と不可知論
伊藤亜紗(Review House編集長)

「苛々する大人の絵本」公演チラシ会場となった渋谷にほどちかいマンションの一室は、かつて王侯貴族のあいだで流行した「驚異の部屋」もかくやという標本空間である。剥製のオオツノジカやイノシシの頭と脚でできたテーブル、クロコダイルの模型、時代がかったワインなど奇妙なものが陳列され、それらの珍奇品と同じように役者もまた陳列される。物量がふえるのと同時に空間はますますちぢんでいくようにみえるが、もともとこの空間は何かの誤りであるかのようにせまい。背筋をのばせないほど天井が低いのに役者は頭におおきなかぶりものをしており、たちまちスカートやクロスに引火しそうな燭台をもってウロウロと歩き回っている。

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「ムネモパーク」(シュテファン・ケーギ構成・演出)

◎舞台メディアを人びとが出会うツールに 演劇のフレームから離れて
大岡淳(演出家・批評家・パフォーマー)

「ムネモパーク」公演チラシヨーロッパで人気を博するリミニ・プロトコルのメンバー、シュテファン・ケーギ構成・演出による『ムネモパーク』は、期待に違わず見応えのある公演であった。

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Port B「サンシャイン62」

◎陽光と昔日 ~豊島区サンシャイン百景の旅
村井華代(西洋演劇研究)

「サンシャイン62」公演チラシPort Bの「ツアー・パフォーマンス」第3弾、『サンシャイン62』である。一昨年の『一方通行路 ~サルタヒコへの旅』では巣鴨地蔵通り商店街を、昨年の『東京/オリンピック』では「はとバス」で新旧東京の様々な “戦場”を旅した。今回は、メトロ東池袋駅の上にある劇場「あうるすぽっと」から5人一組で出発し、地図とタイムスケジュールに従って池袋サンシャイン60ビル周辺に散在するポイントを移動、再び出発点に戻ってくるという手筈である。

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