◎女の魂の遍歴を描く
金塚さくら
江戸市中、小伝馬町の牢屋敷内にその場所はある。庭の片隅にムシロを敷いたそこを、土壇場と呼ぶ。罪人がムシロの上に据えられ、亀甲に縛める縄が下人の手によって切られると、首切り役人の持つ大きな刀がすぱりとその首を斬り落とす。首はムシロの前に掘られた穴の中に落ち、切り口から溢れた血もそこへ溜まる。死体は丁寧に血を抜かれた上で将軍の刀の試し切りに供され、戻ってこない。首は血を洗い落とされ、刑場に三日さらされた後、そのまま足元の土へ埋められ、戻ってこない。
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