◎“平等に、不平等”という希望
安達真実

舞台は、現代のとあるコミュニティーカレッジの一教室に始まる。「シェイクスピアを学ぼう」というテーマの講座が開講され、その初回には、多様な受講生達が集う。そこで、数年前まで女優をしていたという茜先生(金崎敬江)の「実際に演じてみるのが一番」との提案のもと、教材として『ロミオとジュリエット』が選ばれ、劇中劇として展開してゆく。
多様な受講生達、と言ったが、まず姿形からして様々である。いわゆる障害者も含まれている。ろう者や、左手首から先の欠損者、身長110㎝の小人症の者、日本人もいれば、イギリス人もいる。多様なのは外見のみならず、ひきこもり気味で、親に申し込まれてしぶしぶ出てきた青年もいれば、逆にやや躁病的にアッパーなテンションの者もいる。役と同時に実際がそうである者と、単に役としてのみそうである者とが混在している。
“ジェニー・シーレイ演出「R&J」(ロミオとジュリエット)” の続きを読む







