◎心と口と行いと―KYOTO EXPERIMENT2012報告(第4回)
水牛健太郎
チョイ・カファイはシンガポールのアーティストである。大柄で太り気味の中国人だ。通訳としてcontact Gonzoの塚原悠也を引き連れて、電気と筋肉の関係についてやおら説明を始める。18世紀以降の研究史をスクリーンに映しながら解説する。
研究によって分かったこと。人体は神経繊維を通る電気信号によって筋肉に命令を伝え、動かしている。そして解説は、この科学的な成果を利用したパフォーマンスのアイディアへと収斂していく。コンテンポラリー・ダンスにおける身体の各部位の筋肉の動きを電気信号に変換してコンピュータに記憶させ、それを別人の身体に流すことによって、同じ動きをさせることができる。動きをコピーするというか、レコードで音を再生するのと同じように、動きを再生する。こういうアイディアである。
“チョイ・カファイ “Notion: Dance Fiction” and “Soft Machine”
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