藤田貴大が語る、藤田貴大と語る

◎劇評を書くセミナー 東京芸術劇場コースII 番外企画3 報告

 劇評セミナー番外企画第3弾では、8月5日から18日に東京芸術劇場シアターイーストで上演され大きな話題を集めた「cocoon」について、作・演出家、藤田貴大氏を招き、話を聞きました。マームとジプシーの「cocoon」は、今日マチ子氏による沖縄戦のひめゆり学徒隊をモデルにしたマンガを原作とした作品でした。藤田貴大氏は今日マチ子氏との緊密なコミュニケーションのなかでこの作品を作り上げてきました。その様子は『ほぼ日刊イトイ新聞』に掲載された今日マチ子氏の「劇団『マームとジプシー』との52日間。稽古場日記。cocoon」にも記されています。

 当日はワンダーランド編集長、水牛健太郎の進行で、「cocoon」の制作過程の様子、劇作についての考え方を藤田貴大氏に語っていただきました。セミナーの前半は、ワンダーランド主催の第4回劇評セミナーに寄せられた17本の劇評から、水牛編集長がいくつかの疑問をピックアップし、藤田氏が応答。休憩のあとの後半は、会場出席者から当日寄せられた質問に藤田氏が答える形式で進められました。

 「伝えたいことはすべて作品のなかで伝えている」ため、本来ならばこうした補足のような自作解説は行わないという藤田氏ですが、「cocoon」は原作者の今日マチ子氏、そして音楽を担当した原田郁子氏との共同作品であり、自分だけで作った作品でないゆえに説明責任があると感じ今回の企画を引き受けた、という趣旨のことわりがまずありました。
 観客からのさまざまな質問への回答を通じて、藤田氏は作品や演劇についての考えを参席者に丁寧に説明していきました。緊張感に満ちた密度の高い2時間半を、作者と観客が共有できたように思います。(編集部)

「藤田貴大が語る、藤田貴大と語る」
「藤田貴大が語る、藤田貴大と語る」2
【劇評を書くセミナー「藤田貴大が語る、藤田貴大と語る」企画から。写真上は、藤田貴大さん(右)と水牛編集長。
下は会場風景。撮影=ワンダーランド 禁無断転載】

【タイトル】「藤田貴大が語る、藤田貴大と語る」(劇評を書くセミナー 東京芸術劇場コースII 番外企画3)
【開催日時】2013年9月7日(土)13時半-16時
【場所】東京芸術劇場 シンフォニースペース
【受講料】一般2000円(セミナー一括申込者は1000円)
【語り手】藤田貴大(マームとジプシー主宰 劇作家・演出家)
【聞き手】水牛健太郎(ワンダーランド編集長)

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