第11回神奈川国際芸術フェスティバル/コンテンポラリー・アーツ・シリーズの「上海歌舞団」公演が11月21日と23日、神奈川県民ホール大ホールで開かれました。弱冠23歳で芸術監督に就任した黄豆豆は、中国ダンス界の先端をゆくコンテンポラリーな表現で注目され、今回の公演ではソロ、振付も。コンドルズの近藤良平が上海に滞在して振付けた新作も予定され、公演の前評判も高かったようです。
「ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。」サイトの曽田修司さんは、跡見学園女子大学マネジメント学部教授。芝居やコンテンポラリーダンスの現場に足を運んで「日々の発見」を報告しています。 23日の公演をみて「若き天才ダンサーにして同歌舞団の芸術監督である黄豆豆(ホアン・ドウドウ)のシャープでダイナミックな動きにはさすがに唸らせられるが、正直なところ、やや見せ場が少ないという印象」と述べた上、「8作品中、日本の近藤良平(コンドルズ)が振り付けた作品がコミカルな小品で異彩を放っていた」と報告しています。
「ヤサぐれ者の魔窟vs発掘亭日乗越」サイトでダンス評論家の乗越たかおさんは「民族舞踊っぽさ全開であり、そこが合わない人もいるだろうが、フランス・タイプみたいじゃないからといって切り捨てるような狭量では『何でもあり』のコンテンポラリー・ダンスの名がすたるというものだ」と書いています。このページには黄豆豆の写真も載っていますね。