「私が選ぶ10の舞台」

 「中西理の大阪日記」が「2004年の演劇ベストアクト- 私が選ぶ10の舞台」を掲載しています。チェルフィッチュ「三月の5日間」「労苦の終わり」、クロムモリブデン「なかよしshow」「ユカイ号」、維新派「キートン」が上位 … “「私が選ぶ10の舞台」” の続きを読む

 「中西理の大阪日記」が「2004年の演劇ベストアクト- 私が選ぶ10の舞台」を掲載しています。チェルフィッチュ「三月の5日間」「労苦の終わり」、クロムモリブデン「なかよしshow」「ユカイ号」、維新派「キートン」が上位3劇団でした。特に「チェルフィッチュ」の可能性に期待しています。中西さんは早くからこのユニットに注目し、「ハイパーリアルな口語劇」の実現として高く評価していました。


 「2004年最大の事件はチュルフィッチュの岡田利規の登場だ。平田オリザが90年代半ばに「現代口語演劇」をひっさげ颯爽と登場して現代演劇の大きな流れを作って以降その方法論に触発されるように劇作家が次々に出現したが、その多くは群像会話劇であった。チュルフィッチュが衝撃的だったのは「口語演劇」でありながらモノローグを主体とするまったく新しいアプローチを持ち込み、演劇として再現することが難しいような若者の地口のような会話体を駆使し「ハイパーリアルな口語劇」を実現してみせたことで、岡田は平田以来の才能といっていい」

 中西さんは長年小劇場の舞台をつぶさに見てきた方です。チェルフィッチュの刺激的なステージは多くの方に体験してもらいたい、そして自分で判断してもらいたいとぼくも思います。

投稿者: 北嶋孝

ワンダーランド代表

「「私が選ぶ10の舞台」」への2件のフィードバック

  1. チェルフィッチュの岡田さんが岸田戯曲賞を受賞したのはうれしい知らせでした。まだ選評が公開されていないようですが、楽しみです。
    中西さんは確か、03年のガーディアンガーデン演劇フェスティバルの際も、ポスト現代口語演劇の一形態としてチェルフィッチュの方法論を高く評価していたような記憶があります。そのページはまだ健在でしょうか。探し方が悪かったせいか、見つかりません。まだ残っているようでしたら、読ませていただきたいと思います。

  2. ベストアクトの紹介ありがとうございます。チェルフィッチュの岡田さんが岸田戯曲賞を受賞しました。実は「悲劇喜劇」という演劇雑誌の「今年の収穫」アンケートでもチェルフィッチュのことを取り上げ、「日本現代演劇史において青年団以来の事件」などと書いたのですが、ほかにだれも取り上げる人はいなく、私だけ浮いていて馬鹿みたいだったので(笑い)、分かってくれる人は分かってくれるんだと今回の受賞には勇気づけられました。これを機会に見てくれる人が増えたらいいなと思います。

北嶋孝@ノースアイランド舎 へ返信する コメントをキャンセル

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