最優秀賞に山口茜さん(京都) 若手演出家コンクール2006

若手演出家コンクール2006審査風景「若手演出家コンクール2006」(日本演出者協会主催)の最終審査会が5日、東京・下北沢の「劇」小劇場で開かれ、最優秀賞にトリコ・Aプロデュース主宰の山口茜さん(京都)が選ばれました。賞金50万円。観客賞はピチチ5の福原充則さん(東京都)が受賞。今回は97人が応募。第1次、第2次審査で選ばれた5人の優秀賞受賞者が1時間の作品を上演し、約3時間かけて公開審査されました。

山口さんは1977年京都生まれ。大学在学中に演劇を始め、卒業後自らが主宰する演劇団体を旗揚げ。2003年に「他人(初期化する場合)」で第10回OMS戯曲大賞を受賞するなど劇作の分野でも才能が高く評価されていました。

審査委員は青井陽二(カンパニー・ワン)瓜生正美(青年劇場)加藤ちか(舞台美術家)木村繁(演出家)篠崎光生(電劇)七字英輔(演劇評論家)森井睦(ピープル・シアター)流山児祥(流山児★事務所)西沢栄治(Jam Session)の9人。優秀賞の5人の舞台にそれぞれ意見を述べたあと、2人連記で第1次投票した結果、山口さん6票、福原さん4票、それにグワィニャオン代表の西村太佑さん(埼玉県)4票などとなりました。さらに上位3人を1人1票で再投票した結果、山口さんが4票、福原さん3票、西村さん2票となって山口さんの最優秀賞が決まりました。

若手演出家コンクール2006
【写真は、受賞の言葉を述べる山口茜さん(中央手前)。下北沢「劇」小劇場】

山口さん作・演出の「豊満ブラウン管」は、患者宅からお土産に「牛の胃袋」をもらった医師が帰宅すると、「私はわら半紙です」と名乗る若い女が突然やって来て、お腹に空いている穴に牛の胃袋を入れようとするなど不思議いっぱいの展開から次第に、現代が抱える空虚や渇望が浮かび上がる芝居。「よく分からない」との声もありましたが、「演劇でなければできないことを試みている。東京にはなくなってしまった演劇的知性が感じられる」(流山児祥)「完成度が高く、演劇の世界観がよく出ている」(森井睦)など高い評価でした。

【関連情報】
・日本演出家協会 若手演出家コンクール2006
http://www.k2.dion.ne.jp/~jda/wakate_top.html
・トリコ・Aプロデュース
http://toriko.chips.jp/


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