project サマカトポロジー「そういえば忘れてた」公演が新宿のタイニイアリスで開かれました(3月24日-27日)。「『ベタ寄りの不条理』な笑いと『とっても未練がましい』セリフで構成され『さほど計算しつくされてない緻密さ』を武器に暴れるエンターテイメント集団」だそうですが、今公演の評価は高いようです。
東京と名古屋を行ったり来たりの観劇系ウェブログ「#10の観劇インプレッション」は「結論から言えば面白かった。個人的にこういうの大好き。首尾一貫したストーリーを説明するのは難しいし、あまり意味もない。ただ断片的なエピソードの積み重ねと複雑に絡み合った人間関係があり、人物相関図とか作りたくなる。でも実はその複雑さにそれほど意味がなかったりする辺りも良い」と好感を持っています。
「休むに似たり。」は「ナンセンスな笑いと繊細な言葉が同居する不思議な手触りの芝居」と何とも言えない魅力を語っています。
劇団主宰の澤唯さんとインタビューしたとき、次のように話していたのが印象に残っています。
大直球は苦手ですよね。正面切って「どうだ」っていうのはちょっと・・・気恥ずかしさがある。多分、役者としては「そんなもの」と言いながらも、実際やったら気持ち良かったりするんじゃないかと思うんです。ただ、書いたり演出したりという視点から見たときは、どうしてもそれを茶化したくなるんです。だから、同じようなことをやっているんだけれども、見ている側が、それがパロディーであるとか、それを少しズラしているんだということを分かって笑える方法を選択することが多いですね。その中で「ボソッ」と本音が出るところをどうやって拾ってもらうかというところに苦心しているような気がします。
インタビューしたのに、日程の都合でどうしても舞台はみられませんでした。残念です。次回は足を運びたいと思います。