OrangePunPKing『見つかりにくい温室』

 OrangePunPKing『見つかりにくい温室』公演が東京・中野のウエストエンドスタジオで開かれました(5月27日-31日)。「東京○×カンパニーでのプロデュース公演を皮切りに今回で四度目の公演になるが、とても好きな … “OrangePunPKing『見つかりにくい温室』” の続きを読む

 OrangePunPKing『見つかりにくい温室』公演が東京・中野のウエストエンドスタジオで開かれました(5月27日-31日)。「東京○×カンパニーでのプロデュース公演を皮切りに今回で四度目の公演になるが、とても好きな劇団で、第三回公演を除いて全部観に行っている」という「おはしょり稽古」サイトの「あめぇば」さんは、「OrangePunPKingは、役者の音感やリズム感をフルに生かして話を創る。少年の孤独を癒すためだけに創られた男女が、無表情でジンギスカンを踊る様子は怖い」としながら、次のように指摘しています。

作品の系統が少し変わった。国籍や時代が不特定だった前作までの世界観と違って、今回は明らかに現代の日本が舞台だ。登場人物の名前や「バイト」「飲み会」などの単語からそれが分かる。話もよりストレートな展開になったが、ラストの唐突な不条理さは健在だ。完全な空想世界でない分、勢いで押し切りきれなくなっている。温室の草花が「出られない」のだという絶望感は伝わりきらなかったのは、外に出た後の元・人形達や連れ去られた俊雄の末路が無かったせいでもあると思う。

 これまでの公演をすべて見てきた「おはしょり稽古」サイトも「伝わりきらなかった」と言うほどだからでしょうか、「デジログからあなろぐ」サイトの吉俊さんは「全ての問題は、物語の悪さに始まっている」と切り出した上で「最後に向かって物語がまとまってくるのを期待してはいたのですが、結局最後まで引き込まれず、特にエンディングの内容には逆に引いてしまう」などなど、最後に「あ~良い事を殆ど書いていない気がする」というほど、芝居の世界から疎外されていたようです。

 集団の名前がちょっと変わっています。OrangePunPKing。後半の綴りがPumpkin かと思って、Webサイトを見つけるのに手間取ってしまいました。サイトを見ても由来を見つけられません。どういう意味なのでしょうか。

[上演記録]
Orange PunPKing 春公演『見つかりにくい温室』
中野ウエストエンドスタジオ(5月27日-31日)

■原話:足利彩
■作・演出:宇原智茂
■出演
土居清光/あしかがあや
にしだみき(ゲキダン◎エンゲキブ)/中澤昌弘(楽天舞隊)
内山智絵(劇団お座敷コブラ)/MiSAKi(Funny*Flying*Fish)/森宏之
松岡大輔(カノン工務店)/久保田勇一(かわずおとし)/水崎蘭
宇原智茂

■スタッフ
照明:Jimmy(FREEWAY)/音響:志水れいこ/舞台監督:高田宏
チラシ画:三原等/記録:⑰アイボット/WEB管理:おかだよう
協力:⑰慈プロダクション/制作:SUI
企画・製作:Orange PunPKing

投稿者: 北嶋孝

ワンダーランド代表

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