慶応大学出身の男ばっかり劇団、
以前に「学生ドリフターズ」と称したこともある
とくお組の新作コメディーを拝見してきました。
機能的かつ凝った舞台装置と
救いがたく間抜けな展開が好きで
足を運んでいるのですが、
「面白いけど、今回はいまいち」というのが
観劇後の正直な感想でした。
笑うまいと思いながら笑わされてしまったし、
話も本当に上手いと思ったんだけど、
個人的にはいまいち。
もっと面白くできたんじゃないのかい?
という気がする。
まだ公演期間中なので、
追記欄でネタバレを交えつつ詳細を話します。
話の舞台は「天国ワンダーランド多摩地区」。
死者が天界に行くか地獄に行くかを決める場所、
という大変ありがちな感じの話でしたが、
ともすれば無難に終わってしまう状況設定だったので
かえってギャグの面白さが際立った感じがしました。
「天国ワンダーランド」の職員が
人員不足に悩んでたり出世欲を抱えてたりと
えらいこと人間的で、
登場人物がリアルだから
「生死を扱ってる」って事実も生々しく実感できる。
コメディーにしようとするあまり
変に薄っぺらくなってしまっても不思議じゃないのに、
大人が見るに耐える作品になっていたと思います。
とくお組の特長の1つである
「編集された映像と芝居のコラボ」も
有名なデスメタルバンドのライブ映像が
惜しげもなくギャグの材料に使われていて、笑った。
技術を感じさせないところが個人的には好きです。
ほんのり感動的で爽やかなラストも
とくお組の「売り」と言っていいでしょう。
ただ個人的には、
今回のラストは妙に爽やか過ぎて
「無理やり終わらせたのか?」という印象が強かった。
それまでの話の展開とあまりつながっていなくて、
「爽やかかつ笑える」っていう
劇団の作風だけが残ってた感じがします。
どうしてそこで、野球なのさ。
脈絡もなく、
そういえば慶大の演劇サークルの最新公演が
確か野球の話だったよな、と連想してしまいました。
(先述したようにとくお組は慶大出身です)
客観的に見て、二つの芝居の関わりは薄いですが、
それほどに
ラストシーンは不自然な感じがしました。
お勧めしますが、個人的には次回に期待します。
<上演記録>
脚本・演出 徳尾浩司
出 演 篠崎友
北川仁
堀田尋史
永塚俊太郎
鈴木規史
岡野勇
柴田洋佑
スタッフ 【総合美術プラン】御園生直史
【舞台美術】飯塚美江 久保大輔 高橋永
三浦佑介 許斐光太郎
一井亮平 恩地文夫
【舞台装置・小道具】金子隆一
【照明】中島誠 近藤あす香
【音響】押田麗子
【衣裳】鈴木智子 椿田麻紀子
【映像】岡野勇
【宣伝美術】飯塚美江 後藤隆弘
【制作】樫岡佐弥香 菊池廣平 佐藤仁美 中村良法 安藤幸子 島優子
【TP】平野ユウキ
【舞台監督】高山隼佑
【企画・製作】とくお組
料金 前売 2,300円
当日 2,500円
学生割引(要学生証提示) 2,000円
グループ割引 2,000円
(3名様以上でお越しの場合、
お1人様2,000円でご覧になれます。)
公演日時 2006年6月1日(木)~4日(日)
会場 池袋シアターグリーン エリア171
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