週刊マガジン・ワンダーランド第10号が4日、発行されました。
今回のレビューは2本。最初に、燐光群+グッドフェローズ プロデュース「壊れた風景」(別役実作)を取り上げました。筆者は東京大学教員の竹内孝宏さん。今春、惜しまれつつ活動を停止したクリティック・ライン・プロジェクトで活躍していました。一筋縄でいかない作品の皮膜を次々に剥いでいく手並みは、地中を掘削する力業に似ています。取っつきにくいかもしれませんが、読み進むに連れて確かな手応えが感じられるはずです。
英国のエジンバラ演劇祭は多種多様なパフォーマンスが繰り広げられる大がかりな演劇系の催しとして、フランスのアビニヨン演劇祭とよく比べられます。ここ数年訪れている演劇コラムニストの中西理さんに、今週から数回にわたり紹介してもらうことになりました。初回は演劇祭の形態から始まり、フェスティバルの白眉とされる公演を取り上げてもらいました。
次号(第11号, 10月11日発行)は、ゴキブリコンビナート「恍惚肉蓮華」改め「アンドロゲン レインボー」(西村博子)井上ひさし作、栗山民也演出「夢の痂」(後藤隆基)ほかを予定しています。ご期待ください。以下、目次です。
【目次】
◆燐光群+グッドフェローズ プロデュース「壊れた風景」(別役実作)
責任も無責任もありえないような状況がありうるということについて(竹内孝宏)
◆エジンバラ演劇祭2006りポート(1)
リヨン・オペラ座のブレヒト=クルト・ヴァイル2本が白眉(中西理)
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■次号予告(第11号, 10月11日発行)
ゴキブリコンビナート「恍惚肉蓮華」改め「アンドロゲン レインボー」
(西村博子)
井上ひさし作、栗山民也演出「夢の痂」(後藤隆基)ほか。