本日発行の週刊マガジン・ワンダーランド第12号は、レビュー欄で、中野成樹+フランケンズ「暖かい氷河期」(柳澤望)を取り上げました。柳澤さんの筆致に導かれて舞台を見て回ると、フランケンズの特色が身に染むように分かってきます。ミデアムテンポですね。
今年の注目すべきイベントTOKYOSCAPE は在京6劇団が京都でそろって連続公演するという前例のない企画でした。すでに高野しのぶさんに京都での5公演をまとめて報告してもらいましたし、レビューで取り上げた舞台もあります。ぼくも詩森ろばさん(風琴工房主宰)に事前にお話をうかがったのですが、焦点が定かでない部分が残ったのも事実です。あらためてまとめの報告をお願いしました。臨界に達するほどの率直さで語られた文章から、このフェスティバルを進めてきた強い意志と情熱、責任感がひしひしと伝わってきす。
中西理「エジンバラ演劇祭2006」と「千秋残日抄」は筆者の都合により今週は休み、次号からの掲載となります。ご了承ください。
主な記事は、週末までにこのwonderlandサイトに再掲します。第12号の目次は次の通りです。
【目次】
◆中野成樹+フランケンズ「暖かい氷河期」
ドラマとギャグの間のミディアムテンポ
柳澤望
◆TOKYOSCAPE
終わったけれど始まったばかりの旅 全体力と知力を注いだ3年
詩森ろば
■web wonderland から=====================http://www.wonderlands.jp/
◇演劇千年計画ワークショップ第2弾 [ニュース&報告]
◇横浜にスタジオ機能中心の舞台芸術拠点 公設民営の「急な坂スタジオ」
[ニュース&報告]
◇ゴキブリコンビナート「アンドロゲン・レインボー」[特別寄稿]
不条理を引き受け しぶとく生きる 崩壊寸前空間を最大限に生かす知恵
(西村博子)◇
◇新国立劇場『夢の痂』(作・井上ひさし、演出・栗山民也)[特別寄稿]
「述語」を「主語」に(後藤隆基)
◇エジンバラ演劇祭2006 - 2 [特別寄稿]
ナンセンスなコントシーンで見せる「死」 Anthony Nielsonの「Realism」
(中西理)
◇演劇集団円「ロンサム・ウェスト」(マーティン・マクドナー作、芦沢みど
り訳)[特別寄稿]
「骨肉相食む魂の西部劇」をみて「場外劇場」の主役をさらう(佐々木眞)
◇乞局「廻民」[小畑明日香]
■次号予告(第13号, 10月25日発行)
マレビトの会公演「アウトダフェ」(高木龍尋)
指輪ホテル北米ツアー「YUBIWA Hotel in CANDIES: girlish hardcore」
(田口アヤ子)ほか。
* メールマガジン版でマレビトの会公演を「京都」としてましたが、会場はAI・HALL(伊丹市立演劇ホール)でした。訂正します。
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