アルゼンチン、スイス、ベルギーの舞台 第14回東京国際芸術祭

東京国際芸術祭2008今年14回目を迎える東京国際芸術祭(TIF)2008は2月21日から3月23日まで、東京・西巣鴨を中心に開かれます。この数年中東の作品を集中的に紹介、ときに共同制作してきましたが、今年はアルゼンチン、スイス、ベルギーの劇団やパフォーマンス・グループを招き、これまで目を向けていなかった新しい演劇活動の可能性やあり方を探ります。またNPO法人アート・ネットワーク・ジャパン(ANJ)の主催は今年で終わり、新しいフェスティバルの形態を検討しているそうです。

海外公演の一番手は、アルゼンチン現代演劇の旗手として注目されるダニエル・ベロネッセ演出の『溺れる男』(3月6日-9日)。チェーホフ作「三人姉妹」の主な登場人物を男性に替え、いわば「三人兄弟」として上演。アルゼンチンのありふれた日常の中に、現代のチェーホフが浮かびあがると評価の高い舞台です。

「溺れる男」公演
【写真は「溺れる男」公演から。(c)Soledad Ianni 提供=東京国際芸術祭 禁無断転載】

スイスからやって来るのは、シュテファン・ケーギ構成・演出『ムネモパーク』(3月14日-17日)。出演する4人の老人は、精巧な鉄道模型づくりに没頭するホンモノのマニアたち。ミニチュア電車から映し出される映像が「ムネモパーク」に込められた記憶や想いを掘り起こし、美しい自然の国スイスというイメージに隠された、国家と個人の意外な思いをユーモアたっぷり伝えてくれます。2年前のフランス・アヴィニョン演劇祭でも話題になった不思議な味のあるパフォーマンスです。

「ムネモパーク」公演
【写真は「ムネモパーク」公演から。(c)Lex Vogtli 提供=東京国際芸術祭 禁無断転載】

コンテンポラリーダンスシーンで注目されるベルギーの若手振付家シディ・ラルビ・シェルカウィ、振付家・ダンサーのD.ジャレとA.ジルベールが共同振り付けした「アレコ」や、D.ジャレ振付・出演の新作(世界初演)など3作品が上演されます(3月21日-23日)。
3団体の公演はいずれも、にしすがも創造舎特設劇場で開かれます。

「アレコ」公演
【写真は「アレコ」公演から。(c)Akira Misawa 提供=東京国際芸術祭 禁無断転載】

日本から参加するのは、Port Bのツアー・パフォーマンス「東京/オリンピック」(3月8日-9日)。はとバスに乗り組み、バスガイドの案内で東京オリンピックのあとを巡りながら、現在の東京と交差する不思議な観光体験にいざないます。

日本各地の若手演劇人発掘を狙ったリージョナルシアター・シリーズ「リーディング公演部門」ではWATER33-39(札幌)「ためいきをつくかいのはなし」、水の会(伊丹)「超人の兄、劇団0相(熊本)「アクワリウム」の3団体が上演(2月29日-3月2日)。「創作・育成プログラム部門」では、昨年リーディング公演部門に参加した山岡徳貴子(京都)作・演出で新作「着座するコブ」が上演されます(2月21日-24日)。会場はいずれも、東京芸術劇場小ホールです。

またシンポジウム「東京にはどんなフェスティバルが必要か? フェスティバルの10年を振り返る」で、1988年の開始以来の足跡をたどりながら、日本の舞台芸術が直面する課題やこれからの都市型フェスティバル像を探ります。

問い合わせ、チケット入手方法などの詳細は、TIF公式webサイトをご覧ください。
http://tif.anj.or.jp/


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