京都の劇団・笑の内閣が風営法によるダンス規制を取り上げた作品「65歳からの風営法」を東京・永田町の星陵会館で公演し、国会議員四人を含む百二十人が観劇した。
風営法は「客にダンスをさせる営業」を風俗営業に含めており、その結果、営業に都道府県公安員会の許可が必要となっている。また営業時間も深夜零時または午前一時までに規制。2011年ごろからは警察によるクラブの摘発などが相次ぐようになった。そのため、ダンスを風営法の規制対象から外そうという運動が起き、国会でも取り上げられている。
今回の公演はこの問題を国会議員など関係者に訴え、改正への機運を盛り上げるために行われた。作品は、京都府警生活安全部の刑事が摘発のためのスパイとしてクラブに送り込まれるが、自分の妹がDJとしてその舞台に立つことを知り、苦悩。店長や規制撤廃の運動に携わる弁護士、地元警察署の刑事など、様々な立場の人との会話を通じて、問題が分かりやすく提示されている。
上演後は、作・演出の高間響氏がダンス規制撤廃運動にかかわる斉藤隆弘弁護士や福島瑞穂参議院議員(社会民主党党首)らとアフタートークを実施した。(編集部)