SPAC(静岡県舞台芸術センター)の「ふじのくに⇄せかい演劇祭2014」のプログラムが3月27日、都内で開かれた記者会で発表された。例年は暑い季節の開催だったが、今年は4月末から5月初めのゴールデンウィーク期間中に実施。芸術総監督である宮城聰演出の祝祭音楽劇「マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険〜」、ベルリン演劇祭でも高い評価を受けた「ファウスト 第一部」(ニコラス・シュテーマン演出)など内外の演劇公演のほか、ピ-ター・ブルックの舞台映像「マハーバーラタ」、稽古場にカメラが入った「タイトロープ」、これまで失われたと思われていた「演劇的冒険-アフリカの100日」など貴重なドキュメンタリー映画3本も一挙上映される。
宮城演出の「マハーバーラタ」は今夏のアヴィニョン演劇祭公式プログラムの招聘作。ピーター・ブルック演出の「マハーバーラタ」は1985年の同演劇祭に参加。9時間にも及ぶ上演時間と共に圧倒的な反響を呼んだ。今回上映される映画は89年製作。宮城演出作品と見比べることができる。
1947年に始まったアヴィニョン演劇祭の歴史を追ったドキュメンタリー映像「アヴィニョン演劇祭の60年~世界最大の演劇祭はこうして生まれた」も公開される。
このほか、天野天街脚本・演出の「真夜中の弥次さん喜多さん」、SPACの俳優三島景太の一人芝居「ジャン×Keitaの隊長退屈男」(世界初演)、静岡県の高校生が参加するダンス作品「タカセの夢」、演出、振付、人形作家など多方面で才能を発揮するフランスのジゼル・ヴィエンヌの2作品「マネキンに恋して- ショールーム・ダミーズ-」と「Jerk」、スペインの体験型演劇「よく生きる/死ぬためのちょっとしたレッスン」などが上演される。
日程、内容などの詳細は、ふじのくに⇄せかい演劇祭2014のWebサイトで。>>
【参考】
・SPAC「マハーバーラタ」がアヴィニョン演劇祭へ(ワンダーランド2014年3月27日掲載)>>